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やなせたかしの熱量

やなせたかしさんといえば、代表作は言わずとしれた「アンパンマン」です。我が家にも娘のオモチャとして何種類ものアンパンマングッズが存在しています。
あるいは「手のひらを太陽に」を思い浮かべるかもしれません。学校で聞いたり歌ったりした方も多いと思います。

ところがこの正月。アンパンマンとはまたちがう、やなせさんの作品を実家で見つけたのです。

何でも取り出す娘が本棚から引っ張り出してきました。
左はカバー。右は本体表紙です。

アンパンマンとは程遠い、少し大人っぽい印象。
かわいい、というより、美しい…この本の名は、

「狼少女」

1976年の作品です。
発行はサンリオ。
え、キャラクターグッズの会社かと思ってた!
(あまり私の世代では馴染みがないけれど、
 かつては定期刊行物も多かったのですね)

「狼少女」はウィキペディアには載ってませんでしたが、
古書店のホームページ等で扱いがあるようです。

ちなみにアマゾンでは¥3200の高値がついてました。

写真でも見られますが、サブタイトルもすごいです。

「激情と熱血と愛と涙と夢のロマン」

どんだけ詰め込んでるんだ!
ここまで煽られたら読みたくもなります。

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1/31にここまで書いてずっと止まってました…orz 短編集なのでレビューっぽく書こうと思ったけど、放置してる間に内容忘れてきたよ…ここまで書いて捨ておくのはもったいないので、未完成ですが公開します。

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断片的感想文

狼少女はね、タイトルになってるだけあって、熱かった。白銀の山奥に、小さく残る火が、最後の一瞬だけ大きく燃え上がるような、少し悲しいお話。美しい、あるいは綺麗と呼ぶような、純粋さを感じました。

もう、あとは仮面ナンダーしか覚えてない…(※同氏の仮面ニャンダーとは全く別物)最後の最後にオチを重ねてくるあたり、おもしろいです。

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続きはお盆に実家帰ったときに気が向いたら書きます。

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さいごに

やなせ氏のあとがきで終わりたいと思います。

"美しいものには水遠性があり、美しいものを求める心には無限の夢があります。しかし、忙しく動きまわっている現代人は、ともすれば、この大切な心を生活のなかから見失いがちです。わたしたちは、みなさまとともに美しい心をはぐくむために、さまざまな本を出版していくつもりです。ご意見、お気づきの点をお知らせください。これからの出版の様にしていきたいと思います。"

もう50年近く前の作品ですが、やなせさんの感覚は正しかったように思います。2013年に94歳で亡くなるまで、彼は熱量を失うことなく走り続けました。

漫画家であり、絵本作家であり、詩人であったやなせさん。

こんなに美しい作品を残してくれてありがとうございました。

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南葦 ミト
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