過去の追想と未来への夢想 『Re:ステージ! ジョイントLIVE!! -Mémoire-』1部

まずライブタイトルが卑怯でしょうが。
僕は最古参リメンバーズではありませんが、トロワアンジュをきっかけにRe:ステージ!に触れ始めたため、それでも7年のお付き合いになっていますし、ライブには1stから今回までのすべてを現地で見ているので(※)、それなりに積み重ねた想い出があります。
そんな思い出をパイにして思いっきり顔面に投げつけられた上、丁寧に塗りつけられるのではと戦々恐々していました。

※1stライブにはトロワアンジュとテトラルキアの出演情報は無かったけど、サプライズを警戒して現地に行きました。結局サプライズ出演は無かったものの、関係者席にトロワとテトラのキャストを確認。ライブ自体はめちゃめちゃ楽しんで、こんな楽しいライブをやってくれるコンテンツに推し(阿部里果さん)が参入した喜びと期待感がモリモリになりました。

開演前のアナウンスは那岐咲が担当。
リステップの8月のイベントストーリーにもあった「ぴんぽんぱんぽーん」ネタでしたね。かわいい那岐咲はなんぼあってもいいですからね。

1部のセットリスト

Cresc. Heart / STORIA

1曲目Cresc. Heartはさすがに読める。でも読めるからと言って避けられるということにはならず、笑顔で頬を差し出して殴られる。だってトロワアンジュの始まりの曲だよ。スタートはこれしかないでしょう。
懐かしいなあ。あの頃はまだサブスクとか全然なくて、CDも発売前で、iTunesで音源を買って、いい曲をもらったのが嬉しくて繰り返し何度も聴きまくってた想い出が蘇りました。
でもやっぱり7年も経つと安定感、円熟感がすごくて、パフォーマンス中の表情の演技なんかの見せ方に幅を持たせる余裕がたっぷりあったのが良かったですね。

Merry Go Wonder!! / 泡白昼夢

トロワの堅実な2曲の並びと比べるとちょっと意外な並びでした。
アルシュシュのステージはUnveiling PARTY!!から全部見てきたけれど、やっぱり成長がすごいというか、紗依ちゃんとにいなぴの、特にパフォーマンス中の笑顔が良かったですね。しっかり客席と目を合わせて笑顔で歌ってくれると否が応でも楽しくなってくるもので、めちゃくちゃ頑張ってそういうパフォーマンスができるようになったんだと思うとワシが育てたわけでもないのにおじさんは泣いてしまいます。
ちはちゃんはずっとすごいし今回も三連休全部ライブというスケジュールの中日にあってまったく曇らないパフォーマンスが圧巻でしたね。
客席を巻き込むMerry Go Wonder!!とは対称的に、泡白昼夢はしっかりと世界観を作って客席を満たす感じが良かったですね。ダンスも見るたびにキレが良くなってて素晴らしいです。

トークパート / ミニコーナー

日岡なつみさんが「今日当日券で来たよって人ー?」と訊いて最後列にいた当日券勢がペンライトを振ったのを確認すると「なんで今日(当日券で)来ようと思ったの?」と飛ばしていて大爆笑。
今回は会場の規模が小さいながらチケットが即完売とはならずに一般もギリギリまで売り切れてなかったので、それに対する皮肉だったのか、純粋に理由が知りたかったのかは藪の中。樹里さんが「仕事だったけど来れるようになったとかあるでしょ!」と窘めてて本当に面白かった。
そして俺たちの康雄こと椿本さんが久し振り(本当に久し振り)に登壇すると、客席から今日イチの大歓声。これには演者も不満顔でした。まあ、2割くらいは悪ふざけですが、演者に対する歓声とは別のものですよね。
ミニコーナーではにいなぴが天然でボケまくって会場中の笑いを持っていき、アルシュシュちゃんのママ面をしているトロワアンジュの皆さんは「うちの子(バラエティが)デキる子でしょ~?」と自慢げでした。

優しい風(白鳥天葉)

全員集合のトークパートから一人にされて寂しそうな日岡なつみさん、曲に入るとスっと天葉になって本当にかっこいい。
近いお席だったので歌はもちろん、日岡さんの持ち味である表情とか仕草での細やかな芝居を堪能できて最高でした。

Glory Star(空野音々)

Glory Star!?!?!?!?
え、Glory Starですか!!??!本当に??音々が歌うの???
後から考えてもソロ曲なら「T.A.I.YOU」の方が合うかなあとは思いますが、
これはこれでギャップの面白さがありましたね。太めの声でかっこよく歌う部分があったり、いつもの音々に近い声で小悪魔風に歌う部分があったりと、振り回される感じを楽しんでました。

Twin Moon(帆風奏)

これを聴きに来た。
今までのTwin Moonの中で一番良かった。
今までのTwin Moonの中で一番良かったって毎回言ってる。
そのくらい、回を重ねるごとに良くなってるのがすごいしかっこいい。
弱く表現する部分を"弱いまま大きく"出すのが本当にうまくなっていてめちゃくちゃ嬉しいし、また一回り"砲"がデカくなった気がします。今回も全身で浴びることができて本当に気持ち良かった…。
紗依ちゃんがオーディションの時にこの曲を歌ったと言っていたので、もしかしたら紗依ちゃんが歌うかもとか思ってましたがそんなことはなかったぜ。

Artemis(緋村那岐咲・古海チエ)

えっ!?幼馴染でArtemisを!?
瑠夏姉のポジションをチエで!?!?!?
頭おかしなるで。
あれ?でも本当に瑠夏パートはチエが歌ってました?那岐咲が瑠夏パートを歌っていたような気もする??映像は?残ってない?なんですの?
とにかく女女関係に弱いオタクなのでデュエット曲が急所です。
にいなぴの太めのかっこいい声での歌唱も良かったですね。

Chouchou our vacation!

楽しい~~~~~~!!!
跳ねるリズムに自然と体が動く、夏ライブにぴったりの曲ですよね。
振付もアルシュシュの仲の良さとか女子中学生らしい可愛さが詰まってる。
サビで繰り返しグーパーするのははじける泡の表現かな。
ライブ前に曲を結構聴き込んでいたのもあってめちゃくちゃ楽しめました。

Abyss to Eden

これですよ。
トロワにはこれまでオイオイできる曲が全然なくて(Silent Dystopiaの間奏でちょろっと入れられる程度)、それがちょっと寂しいなみたいなことをトロワの演者さんたちは大昔から言ってたんですが、やっと来ましたね。
これはむしろこちらからトロワのみなさんにも感想を訊きたい。ライブで歌ってみてどうでしたか?
出サビから歌も振付もかっこよすぎてテンションMAXで、間奏前の3声ハモ浴びて鳥肌立って、間奏の振付(STORIA、Sinfonia、エンゼルランプからの引用)で横転して楽しすぎてもう笑うしかなかったですね。
推しユニがクソ強いというのは本当に楽しいです。

Glass Wings(帆風奏・双葉詩穂)

アンコール1発目はライブの中で一番「何が来るの?」感が強くなるという研究結果がある(ない)。
イントロを聴いて大声、デュエット相手を見て大声、本当にうるさい。
音々、チエにつづいて詩穂もかっこいい曲いけるんだぞという、アルシュシュメンバーの別の側面を見せてやるみたいな意図ですね。実際すごく良かった。
紗依ちゃんも阿部里果さんと同様に聴く人を惹きつける持ち前の歌声や歌い方に魅力のある人ですが、その上で声量オバケの阿部里果さんとデュエットをしても後ろに回ってしまわず、しっかりと緊張感を生み出せるまでの強さも持っていることが知れたのは、嬉しくもあり頼もしくもありました。
ハーモニーも素晴らしい。イントロで大声出しちゃったものの、じっくり聴き入りました。

Stay Together(白鳥天葉・緋村那岐咲・空野音々・古海チエ)

石川慧ありがとう。
開演前に友人リメンバーズと「トロワとアルシュシュ以外の曲は絶対歌うんだろうけど、何が来るだろね。テトラの曲ならStay Togetherかな、テトラ曲の中では一番おとなしい()曲だし」みたいなことを話していたので、これにはニッコリ。関係者席で見ていた山田(奈都美さん)とミキティーもきっとニッコリだったことでしょう。大好きな曲なんですよね、ライブだと本当に楽しい。楽しすぎてステージのことあんまり覚えてない。

Dear マイフレンド(全員)

大声。
なんだろうね、個人的にリステってなんか他のユニットの曲歌ってもモヤっとせず、このバージョンを楽しもうって素直に思えるんです。楽しい音楽の時間という感じで。
席が下手側の3列目だったんですが、トロワのオタクにもかかわらずアルシュシュちゃんが目の前になることが多くて、でもそれで意地張ってスンとしちゃうのはまあ、悪いことの方が多いと思うんですよね。
なので目を合わせて来てくれる目の前のアルシュシュちゃんにしっかり視線を返して、満面の笑みで一緒に楽しく歌っておりました。
(でも落ちサビはどうしても3rdでの亜李ちゃんの涙が脳裏を過るよね)

セットリスト的に「期待されていることをきっちりやる」といった印象で、きっちり以上に楽しめた1部でした。2部に続きます。

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