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#カロリー別女性フィギュア塗装レシピ

大日本絵画より先月末に発売となりました「カロリー別女性フィギュア塗装レシピ」(國谷忠伸/著)

この一冊も大変思い出深い本となりました。

この本はタミヤの キャンパスフレンズセットIIを題材にさまざまなカロリー(手数や労力)別に女性フィギュアの塗装How toを掲載しています。

私は企画と編集を担当。今回もたくさんの人のお力添えがあって完成しました。本当に関係者、買ってくれた皆様、感謝感謝ですね! 今回はこのnoteで本の始まりのお話なんかも書いていこうかと思います。

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きっかけはダイエット?

そもそもは昨年、自粛でテレワークになったのをきっかけに、毎日自炊をするようになって、減量をしてました(いや、今もしてるw)

で、その時に糖質制限とか脂質制限とかリングフィット とか色々とやったんですけど、一番効果があったのが「カロリーざっくり計算」(これは個人差があると思うので私にはあっていたよーという感じです)8キロぐらい痩せました(なお現在はこの本の編集がハイカロリーすぎて3キロリバウンドしましたw)

ダイエットレシピをWebサイトや本で調べると、どうしてもカロリーの低いものって同じような味付けで。せっかく食べるなら美味しいものが食べたいし。時間や調理工程、お金をかけて作ったものはそれなりのリターンが無いとイヤ。5分で作れる茹でたササミはそれなりの味でいいんだけどさ…と思っていたんですよね。

とその時に思ったのが

「これって模型も同じじゃない……?」

って。女性フィギュアの目指すところは「かわいい!」が大前提。手数をかけても、そこそこでも「可愛く」仕上げたいのがモデラー心ってもん!

あと私が全くの模型素人からこの世界に入ったので最初の方は「初級」とか「初心者」とかが書いてあるHow to本ばっかり読んでいたんだけど、模型誌の編集者を10年もやってたら(手は動かないくせに)知識だけは一丁前。だからなのかな「初級」とか書いてあっても全然グッとこなかったし、惹かれなかったんだよな……。だからこそ、そのあたりを「カロリー」で分けたかったんです。かける労力がハイカロリー、ローカロリー。とかね。で、せっかくならお料理本と間違えて本屋さんに置かれてしまうような、そんな本にしたかった。ってのが企画の始まりです。

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企画が決まったらすぐにしたこと

で、思いついたら速攻で著者の國谷さんに電話してました。「こんなの思いついた!どうでしょう?」みたいな。ちょうど去年の6月だったかな。こういう企画を一緒にやってくれるのは國谷さんしかいない! ってなったんです。電話でも話は盛り上がったのをいまでもしっかり覚えています。

もともと國谷さんの本を作りたい!という気持ちはあった。でも切り口が思いつかない時期が長かった……。こんなこと書いていいのかわからないけど、多分もっと簡単に、それこそ低カロリーで本を作ることはできたと思うんです。でもこれは本作りの信条にしているんですが、やっぱり誠実なお仕事をしたいってのがずっとあるんです。初めての切り口でうまくいくかはわからないけど、挑戦したいし良いものが作りたい! そんな気持ちをわかってくれたのか著者の國谷さんもノリノリになってくれて。その後後輩のHくんと三人で企画を詰めて、話し合いして……。という感じで進んでいきました。

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國谷さんのすごいところ

これはもうね、本にも書いてあるんですが松本州平センセの言葉を借りると「唯我独尊を目指していない」ってところ。なにやってもうまいし、器用だけど「國谷さんだけが持つ特別な魔法」みたいなのはないんです。あと客観的に自分の作品も他人の作品も見ることができる。全ての工程に理由があってロジカルでシステマチック。ある意味「アーティスト」っぽくなくて。だからこそ「國谷さんが著者」っていう本を作る上ではしっかりとしたコンセプトが無いとなぁ……。と。

って言葉にすると簡単なように聞こえるし、勝手に文で書くだけなら誰でもできるけど、塗装するのは國谷さんですからね。めっちゃ大変ですよ。こちらが出した各々違うお題に納期も制限もあって、しかもそれが6体(!)。でも全部しっかり、それこそ「誠実」に仕上げてくれました。そう、この企画は國谷さんしか出来ない、國谷さんがいたから実現した本なのです!

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大事なことは言葉でも伝える

模型を作る上で技術はとっても大事なことですが「なんでこうするのか」もすごく大事だと思うんです。それを知っていると知らないとではできる“幅”も変わってくるのかなって。あ、模型に限らなくてもそうかな。

今回もテキストは山城雅也(みやび)さん にお願いしました。しっかり著者の意図を汲み取ってわかりやすい文章にする。みやびさんもプロの仕事をしてくださいました。本を持っている人は一緒に読んでほしいけど、例えば冒頭の「カロリーってなに?」のところ。「こんな感じで書いて欲しい!」っていう私の無茶とも言える要望をしっかりと言葉にしてくれて。著者、デザイナー、カメラマン、ライター、もちろん編集者もそう。本って一人じゃできないんです。だからこそ関係者もみんな紹介したくなってしまうし、いまこのnoteを読んでくれているあなたにも知って欲しいんです。

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ぜひ読んで塗装してみて欲しい!

さんざん色々と書いたけど、この本を買ってくれた方にはぜひタミヤのキャンパスフレンズセットⅡを買って塗装をしてほしいです。

子供の頃の教科書とか学習ドリルとかみたいに、書き込んだり付箋貼ったりボロボロになるまで読んでもらえたら本望かな。ぜひフレンズたちをあなたなりのカロリーで塗ってみてください!

長くなりましたが読んでくださってありがとうございました。

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