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朝の舞踏LABO (2024年12月25日)備忘録

🔶朝の舞踏LABO

【舞踏に必要なことは?】
(参加者より)
皮膚感覚、空っぽ、呼吸、感じることを大切にする、中で起こることに耳を澄ませる、自分の中に入っていく、など

炭鉱夫が舞踏家に見える(奈良原一高『HUMAN LAND 人間の土地』より)

「蒲公英に蝦蟆」の公演の一部のシーンを出演者に踊ってもらう
その後、そのシーンを出演してなかった参加者へ踊ってもらえるように伝えてもらう
→段取り以外の伝え方はあるのか?
→最後、参加者全員で手を繋いだ円は、踊りを飛び越えるような貴重な瞬間を見せて頂きました。

【参考資料】
・舞踏の生活史「私は鳥というより高い風になりたい」
Japan-Taiwan Butoh Dance Exchange 2024 リサーチの一環としての台湾の別分野アーティストの方への聞き取り
・細江英公 「鎌鼬」(写真集)
・『ダンスワーク68号』(2014年冬号)
特集: 上杉満代 赫の gradation を辿る、など他沢山。

🔶ゲストトーク上杉満代さん

貴重なゲストトークを有難うございました!撮影:小杉朋子

【参加者からの一部感想】
・上杉さんには語り続けて欲しい、今回このような場を頂き感謝。
・朝の舞踏LABOの南さんのエネルギー、上杉さんのエネルギーと二人の持っている根本がカッコよくて納得した。もっと自分なりの視点を持ってやりたいと思った。
・舞踏は、間と揺らぎ、本気の遊び、危機感まだまだ答えのできないこと…探っていきたいです。
・舞踏とは…という問いに対する答えというか方向に気づかせて頂いたように思う。
・南さんの企画で上杉さんのお話が聞けて良かった。
・社会的な身体と踊りの身体…思いもよらない問いかけにドキッとしました。
・大駱駝艦や山海塾とは違うメソッドが体験できたと感じました。
・人の数だけ舞踏の数がある
・自分の枠をとっぱらって踊ることを表現できるよう日々自問自答を繰り返していこうと思う。
・上杉さんのお話が聞けて、舞踏への考えの幅が広がった

🔶今後のゲストトークについて

舞踏家としてキャリアもあるが、限られた劇場や小さなスペースでしか公演をしない方や海外公演にはいかなかったりであまり知られていない方で私が素晴らしい舞踏をされると思う方もおり、その方をゲストとして呼んで欲しいという声も頂いております。

ただ舞踏はこうだ、これが舞踏、あれは舞踏じゃないと決めて発言すると周りの人に共感されることもありますが、何を舞踏と思っているかが違っていると、反発を生んでしまうことも(これは好みもしかり。)
現在舞踏家として活動している場合、もしくはしなくても反発にあったり、反発したりすることは現在もあるけれど、昔はそこから面白い表現が生まれたりしていた時代もあったと思うけれど、今の時代は生産性のない言い合いに終わってしまっていると感じる。

また、現在活動している人を舞踏じゃないともし否定したら、現在、日本では舞踏家として作品発表をしている人が少ないので、誰を見ればいい?となったら過去話がメインになってしまう。舞踏を知らない、知る機会も見る機会もあまりないのが現在の状況。

私は、その人が舞踏のどの部分に共感し、自分の踊りで何を大切にしているかの方が知りたいし、その人が何を舞踏と思っているのかが違うことが前提にあるから、その人の舞踏が何なのかが知りたいし、周りの人もただ舞踏を踊ります、作品にしました、ではなく、何を表現するのかを伝えたらいいのではないかと思う。精神性から、体の使い方、衣装、生活にまで及ぶ…。

舞踏と現在は名乗らないけれど、舞踏の表現を通っている踊り手や舞踏だと言われたことがある方をゲストにお招きし、お話をお聞きするのも興味深いと感じる。
何が舞踏ではないのか?という時、「朝の舞踏LABO」では何が舞踏ではないかを考えたり、やってみることもできる場。

ここでしかできないことを水性で引き続きやっていきたいと思います。
昨年もお世話になりました。
どうぞ2025年、今年も宜しくお願い致します。


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南 阿豆 AZU MINAMI  日々のこと、身体と踊り。
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