NDA(New Dance for Asia)International Festival ~韓国・大邱での踊り旅~
日本に戻った今、旅を振り返ると、踊りでは本当に行って良かったと思うものの、個人的には、すごく“道に迷った”(笑)旅でした。大邱はほとんど英語表記がなく、言葉が韓国語でした。
7月。韓国へのVISA申請が本当に大変だった。行けないかも、と何度も思った。どうにか旅行会社の出社時間前に来ていた親切なおじさまの電話神対応で申請まで。8月入ってすぐに8月中は電子渡航認証可になり、なぜもっと早くそうならなかったのかと。。。
渡航前日、18時までデザインの仕事。帰宅して荷造り。英語で作品のRunnigOrderをイラレで仕上げて徹夜。美しい朝焼け。準備が出来て7時半。家を出て、東京駅からの高速バスで成田へ。
成田空港は閑散としていて、人が本当に少なく、免税店の店員さんの退屈そうな視線が私の方へ刺さる…。こんな成田空港は初めてでした。
ティーウェイ航空は乗客は8割程度。15時ぐらいに韓国・仁川空港到着。
その後、NDAにアドバイザーとして参加する乗越たかお氏とゲストの山川三太芸術監督と合流し、17:30高速バスで大邱に向かうが、大渋滞。
大邱のバスターミナルに到着したのは23時過ぎ。フェスティバルのコーディネーターが車で送迎に来てくれた。私が会場が近いという理由だけで選んだホテルには23:30ごろ着。電気がほぼ消えていて、「ここホテル?!」と言ってしまうぐらい、お化け屋敷のような佇まいで驚愕。
翌日早朝。歩いて10分。気持ちよい公園を抜けて、会場の大邱アートセンターへ。
11:00から1時間のリハーサル。一人ずつの綺麗な広い控室。日本語の話せるスタッフもおり、テクニカルな作業もスムーズ。有難し。シーンづくりにもっとよくなる提案もしてくれて協力的!
15:30にスタッフに連れられて、車でPCR検査会場へ。鼻と喉。痛いけど、コロナ感染して鼻が詰まっていた時よりは楽でした。笑
19:00本番。2組目の出演。緊張。何も知らない土地でサッと人前に出て命がけの踊りができる技術が試される瞬間。
終了後のお客様の温かい拍手。日本で沢山練習してきたのにうまくいかなかった所があり、控室で5分間しっかり号泣。サッと切り替えて片付け。初日コンペ全作品終了。
日本からNDA2019年受賞者の渋谷亘宏さんも参加しており、日本語で束の間の会話。ホッとした時間。
ホテルに帰る。大概踊った日の夜は、興奮が残っていて、いつもあまり寝れない。翌日は、のんびり大邱アートセンターで開催されていた写真展へ。
NDAの2日目の15:00プログラムDaegu Dance Collectionを見に、“I LOVE BALLET STUDIO”へ向かおうとしていた所、傘が役に立たないぐらいの土砂降りの雨。しかもバスを乗り間違え、道にも迷う…。
30分遅れて到着。韓国ダンサーの踊りを観覧。
同日19:30からContemporary Dance Seriesを大邱アートセンターで観覧。圧倒的な体力とテクニックと情熱の踊りに圧倒されて脳内一杯。
この日の夜は宿を変更し、繁華街のゲストハウスへ移動。電車の乗り方を覚えた。ここは夜でも渋谷みたいに若者が沢山。宿の隣はクラブみたい。盛り上がっていた。
19:00~NDA 3日目最後の公演終演後、打ち上げに参加させて頂く。力強い作品ばかりだったので、あの作品を踊っていたのがこの可愛い女子?というギャップ。ダンサーと交流できた貴重な機会を頂きました。『踊る秋田』の山川三太芸術監督や乗越さんからも貴重なご意見をお聞きできました。有難うございました。
2020年にフェスティバルへの参加が決まり、それから2年間、日本で作品を稽古を重ねて参加した今回。まだコロナ禍で油断ならない状況ではありましたが、日本を離れてみると物の見方、価値観が少し変わってくる。今回韓国で刺激を受けたこと、静かに心に秘めながら、これからも踊りに活かしていけたらと思います。
芸術監督のHosikさん。スタッフの皆様、本当に有難うございました。
またいつか、皆さんにお会いしたいです。