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ソロ公演2021振り返り

チラシの撮影。7月初めに海へ。
昨年亡くなったえみさんへの想いもあり、江の島で志ん弥さんが撮影してくれた。
緊急事態宣言前ではあったけれど、海へ行くのも超久々だった。
正直、今回はコロナ禍で環境が随分変わってしまって、自分がScarTissue作品とどう向き合えるのか、不安だったけれど、この作品でしか表現できない地点に自分がいることを認識していた。波と一緒に自然に体が動いた。踊る体は流れの中に自然に存在した。
この経験が本番まで続いていく。

自主企画だっただけに、なぜ今、この状況で公演をする必要性があるのか。
自分のこの想いだけでスタッフを巻き込んでいいのか、お客様を呼んでいいのか、いつキャンセルになってもおかしくない状況の中で何度も振り返りながら考えながら迎えた舞台。

予算を極力抑えて小さな公演をすることも考えましたが、私の中で想いがあり、会場は初のセッションハウスに着地。本当に劇場の方には親切にして頂き、ダンサーやお客様のことを丁寧に考えられた劇場でした。とても踊りやすかったです。本当に有難うございました。仮予約の時は、セッションハウスの伊藤さんが建設の際、テルプシコールの秦さんからアドバイスを頂いていたことも知り、親近感が湧きました。

夜、公民館が使えなくて、公園稽古。リハーサルでは、吉本大輔さんの稽古場の東生田会館や、本番前の平日夜にねいろさんとむつみさんの稽古場(ギャルリ雨)も使わせて頂きました。有難うございました。続けていく内に体が今までと違っていて、いつもの本番前のコンディションにならず、戸惑いの中、結局違ってしまった体を認めてあげて本番を迎えた。呼吸も変わっていた。善財和也さんとの音楽作曲の打ち合わせは電話。どう伝えれば良いのか悩んだ時もあったけど、何度も電話での説明だけで修正してくれた。感謝でしかありません。

難産だったこの作品。照明の宇野さん、音響の成田さんと共に歩んできたシリーズ5作目になるScarTissue projectの打ち合わせ。今までの積み重ねがドゥラマトゥルクも兼ねてくれている貴重なご意見。

本番直前、PCR検査キッドでのコロナ感染対策実施。これで舞台がキャンセルになるかも知れないと、落胆の要素を増やしながらも、万が一のことを考えての実施。実施した全員が陰性。前日、予約者リストなど制作の作業をやりながら、衣装を縫い、仕込みと受付周りの荷造りと、Qシートや当日スケジュールの修正の連絡をスタッフへ。踊り以外のことも大忙し。

私自身は、本番に至り、自分にとって何が幸せなのか、踊りと共に今の自分があり、この状況下で一緒に時間を共にしてくれるスタッフや見に来てくれるお客様がいることに対して、本当に素直な自分の気持ちを大切にしなければいけないと、再認識しました。

沢山のご協力のお蔭で、どうにか無事に終えられました。有難うございました。コロナ禍の状況下で、客席を限定している兼ね合いで今回お誘いできなかった方、申し訳ありませんでした。見に来れなかった方、またの機会にどうぞ宜しくお願い致します。

沢山の貴重なご感想も有難うございました。今後の肥やしとさせて頂きます。

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写真提供:高島史於

Scar Tissue〈傷跡〉project vol.5
南 阿豆ソロ公演
Cure A or B
2021.9.20(月・祝)
会場:神楽坂セッションハウス
照明:宇野敦子
音響:成田護
音楽提供:善財和也、成田護
映像撮影:Mediakobo
写真撮影:志ん弥、玉内公一、高島史於
協力:小玉陽子、蛭田浩子、吉原祥平、相良ゆみ、辻たくや、セッションハウス
制作:後藤かおり
主催・企画:コンテンポラリー田楽
facebookページ:https://fb.me/e/2iZ7yt7eB

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