恋愛の根拠
恋愛の相手を選ぶ時、何を基準にして選ぶのか。選ぶという言い方は偉そうであるし、そもそも選ぶものではなくて惹かれ合うというロマンチックなものかもしれないのだが、私は恋愛を知らないから選ぶと言わせてもらう。
その基準は容姿なのか。顔つき、スタイル、洋服。
その基準は性格なのか。優しい、明るい、賢い。
その基準は趣味なのか。推し、音楽、映画。
もしかしたら全部なのかもしれないし、そんな簡単なことでくくれるものじゃないかもしれない。
どこかで聞いたことがある。「一緒に歳をとりたいと思えるか」。とても素敵だ。恋愛、恋人に始まり夫婦になり、これからの時間の流れの上を共に流れていく。それだけで幸せになれる存在。
でもそれじゃあ私にはまだ早い。私はまだ十九歳、歳をとるなんていうにはおこがましい。まだ歳もとっていないのに一緒に歳をとりたいかどうかなんてわからない。だからと言って歳をとった頃には手遅れ。
まだ私にはわからない。容姿でも性格でも相性でもない。その存在自体が自分に必要と思える存在。
私にはまだ恋愛は早いのか、私に恋愛ができるのだろうか。そんなことを思ってしまう若干十九歳、思春期も終わりを迎える頃。
ただ今の私でも言えることがある。恋愛だけではない。夢中になれるものがあればそれでいい。恋愛は今だけじゃない。好きなことをできるのは今のうち。