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【はじまり⑤】英語漬けになりたい…神のお導き?ワーキングホリデーでカナダへ行くことに

前回の話


字幕や英訳・和訳が気になるという、変わった興味


私はもともと、
英語と日本語の違いを追いかけるのが好きだった。
和訳や英訳の問題も嫌いではなかった。

ちょっと時間がさかのぼる。

私は大学時代に対照言語学を専攻。
バックグラウンドの違う言語を対照し、
そこから分かることを分析する学問。

そして、昔から父が洋画を見ている横で一緒に見ていた。
聞き取れるわずかな英語とその字幕を見比べて、

こんなに違うんだ~
秀逸な訳だなあ~

その違いにうなったり、考えたりするのが好きだった。

トイレに入ると、よく日本語の説明書きの横に英訳も書いてあったりするが、そういうのも読むのが好きだった。

いつか本場で英語に埋もれたい


一方6歳上の姉、
海外に対する執着はすごくて

「カナダに行きたい~‼」

と、日本の関西で叫びまくっていた。
彼女にとって、カナダは心が安らぐ場所のよう。
海外生活(カナダ生活?)を本気で欲していた。

それに比べて私。

心を解き放つために海外へ行きたいというよりかは、
「英語圏で英語に埋もれて過ごしたいなあ」
という知的好奇心先行型。

英語を話すため、というよりかは、
英語そのものに触れたかった。
その生活の中でいろんな表現に出合いたい。

街の中でいろんな看板とか掲示物とか見て、
できれば会話したりとかして、
生きてる英語を感じてみたかった。

海外を諦めかけた日々


社会人を始めて徐々に、

あー1年ぐらいガツっと海外いってみたいなあ

という思いが膨らんでいた。
行くなら、姉が言っていた、カナダがいいかなあ。

しかし。

当時の私はお金はカツカツ。(マイナス?)
自分の生活を回すことで精いっぱい。
ワーキングホリデーのための貯金なんて余裕がなかった。

(ネット情報では、ワーキングホリデーは普通100万以上貯金するらしい)

100万円…

そんなに貯めろと言われると、
生きている心地がしなかった。
余裕がなかった。

大して贅沢なものを買っているわけではないけど、資金的には自転車操業な日々。

急展開


なんだかそんな夢も薄まって、
行きたいなあ、でもきっと行けないだろうなあと

ぼんやり考えていたが…
運命の出会いがくる

バイト先のカフェに夏だけよく来る、見た目が外国人っぽい男の子がいた。「英語で話しかけられるかな…」と身構えるのだが、

「ドリップコーヒーをトールでください。」

と言われ、ホッ。
話をしてみると、彼はカナダの大学に通う、日本人だった。
夏休みにだけ、日本に帰ってくるらしい。

カナダ!(ピキ――――――――ン!)

私は彼を質問攻めにする。
彼のネイティブは日本語だが、
海外生活が長いため途中から英語も交えて会話になった。
必死に身振り手振りも入れながらの英語。

自然の話、大学での勉強の話、音楽の話…

何を話しても面白く、新鮮で、新しい世界を見たようだった。
彼とは数か月後に、付き合うようになる!

神の思し召し!
神様が彼を連れてきてくれたとしか思えない。
これは、まずカナダに行けってことなんだ!
残り少ない制限時間、お金を貯める。


当時28歳。
ワーキングホリデーのビザ登録期限は31歳の誕生日まで。

そこから(不思議なことだが)
仕事も安定して収入が入るようになり、
自然とお金が貯めり始めた。

2017年度いっぱいはがむしゃらに働く予定だったが、
なんとか目途もつき、今年の5月にビザもとり、
ダブルワーク生活も今月(7月)で終わることになった。

残り時間で、じゅくの仕事に集中することにし、
来年2018年の5月に私はカナダに行くことに。(実際は3月)

急展開である。


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