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さようなら、もたいえみ
みなさんに言わないといけないことがある。
この度1年半ほど続けていたポッドキャスト「つれラジ」から我が相棒のもたいえみが卒業する。ドッキリでもなく、次週のつれラジがメインパーソナリティとしての彼女は最後である。
最終回のつれラジ
わかる。かなしい。えみちゃんのあのホッとする感じが聞けないなんて。
でも、彼女の存在があって始まり、続けられたつれラジも、年の瀬、ひとつの区切りとするのも、、いいかな、、、いやそうするしかないかな、、、と一人自分を説得しているのである
彼女の聡明さ、落ち着き、そして正直さに、心救われた人も多いのではないかと思う。ポッドキャストでも触れているが、私としては今回じっくり、ゆっくり、彼女との出会いからこれまでを振り返りたいと思う。
鳴り物入りの新人講師
わたしともたいえみとの出会いは、思えばもう1年半前。出会った時の詳細はあまりよく覚えていない…(えみの方がなぜかよく覚えている)
しかし。字面で、もたいえみの存在を知ったのは記憶はわりと鮮明だ。2年前、彼女が登録した、わがオンライン家庭教師チーム事務局内では、彼女の存在はちょっとした話題となっていた。
事務局チームの面々が「この子いい!」「必ず人気講師になる!」「英語ならえみ先生を紹介したいなあ」と。かれらいわく、画面を通してでも伝わる聡明さ、懇切丁寧な指導、優しく包み込むような人柄・・。かつ、まだ学生であるにもかかわらず、面談時には個人で英語のオンラインレッスンの実績があり、すでに数名のレギュラー生徒も抱えていた。コロナ前の話であるのに。画面共有、ノートアプリも、スムーズに使いこなしている。(なんだこいつは)
広報のお手伝いをしている私は「はてどんな子だろう?」と、興味半分・仕事半分で彼女のプロフィールページをのぞきにいった。
キュートでポップでかつ親御さんにウケの良さそうな顔写真(うん、わかってる)そして文章からにじみでる年齢にそぐわない落ち着きと利発な感じ(本当に学生?)そして、衝撃だったのは終盤。勉強どころではなかった学生時代に触れ「ゆっくり」勉強しよう!を全面に出していたのである
もたいえみの講師プロフィール(自習アシスタント)
https://www.manatera.com/wte/prfdtlfrm/843
「受験とか成績とか二の次」
当時は特に、受験!受験!勉強!勉強!という若干鼻息荒目の講師陣が並ぶ中、当時の彼女の講師プロフィールには、それとなく(私にとっては明らかに)メッセージを孕んでいた
「受験とか成績とかわりとどうでもいい」
「それより勉強の楽しさを伝えたい」
「心の安定も大事にしてほしい」
そんなメッセージを暗に発信していたと思う。彼女のような若い歳だと、わりとその達観した感じのスタンスは珍しかった。
これは完全な私の偏見だが、若い講師は意外と年齢が上の講師よりも生徒に厳しいことが多い気がする。「まだ新鮮な記憶の中にある自分の過去の努力量」と「生徒の努力量」をつい比較できてしまうためかと
たまたま彼女とTwitterでつながる。彼女によると「個人事業主というを進み始めているものの、まだいろんな局面で迷える子羊状態」だったようで、ツイッターで自由に泳いでいる私を格好の話相手と見定めたようで、狙いづりされた。
勉強のコーチみたいなことををプロでしている方いないでしょうか?お金は出すので研修みたいに色々と教えていただきたい..
— もたいえみ📕勉強にお悩み中の中学生をサポート (@emichan021) March 26, 2020
わたし今まさに、えみ先生に自分の英語コーチを頼もうか悩んでいた…w
— みなみ🇨🇦レストランで働く先生 (@superchill618) March 26, 2020
ZOOMでおしゃべりをしているうちに私としては・・・
「なんて聡明な子なんだろう」彼女の(主に教育に関する)あらゆるスピーチを聞いていた。「絶妙なバランス感覚と洞察力で、冷静に鋭く真実を捉えにいってる」「歳不相応のこの落ち着き、何かおこってもなんとかなるさ的な肝の座った感じ、どこからきているのか」と。(笑)いや、まさに、新人類発見である。胸躍る気持ちで話を聞いていた。ポッドキャストをいつも聞いているみなさんなら、私の気持ちを理解していただけるかなと思う。
ポッドキャスト撮ろうよ!は、私からいった。
思えば、何回も何回も撮り直す回もあった。ときには私から。ときにはえみちゃんから。懐かしい。なんとなくお互いに「納得のいくものを出そう」という気持ちが強かったのだと思うし、そのままお蔵にした回もあったような。ピアノも弾けるもたいえみはとんでもなく「音」にこだわりもあり、BGMもわずかな雑音もはじから綺麗に掃除をしていった。音も内容も、こだわりマンである。
才は世に出さないと
しかし、自分で言うのもなんだが、もたいえみの脳内を編集し世に出せた私の功績は大きい(?)
はじめのうち、長くカナダの大学で理系専攻のためか、口をひらけばアカデミックワールド全開の彼女・・・話はあっという間に地上の彼方へと飛んでいき「一体いま、何の、どのへんの話しているか」楽しいながらも、ついていくのに必死で、私もたびたび迷子になっていた
しかし。
むしろ彼女に脳内にはびこる思考を、ジャンジャン吐きださせればよいではないか!と。モヤのかかる部分がでるなら、恐れず質問すればよい。無理矢理彼女を下界に降ろさせ、地上のみなさまに伝わる言葉をお届けするのだ!と。
いろいろとじっくり深く考え、外へ発信する言葉たちを慎重に紡いできた彼女にとって、この所業はしんどかったと思う。けれど、思考は言葉にするまでは形を得ないし、言葉という形になってはじめて、改めて自分はこう思っていたのかと認識する。内容を精査する時間もあまりないけど、出し続けるしかない!
「キラキラしてない留学シリーズ」でもおなじみだが、たんたんと彼女自身の過去や思考を振り返ることになり、彼女にとってはきっとよきアイデアを得るきっかけになったのでは(と勝手に思っている)
そして個人的に。才覚が埋もれては勿体無い。つくづく思う。
しかし、一定レベル以上の頭の良い人、もしくは勘が鋭すぎる人には、かならずその人と社会をつなぐ人が必要だ。それは、翻訳者だったり編集者だったりプロデューサーだったり、その肩書きはいろいろだ。その人たちがどんなに素晴らしい考えをもっていても、それをつなぐ人がいないと、結局伝わらないのである。これは社会にとって大きな損失でしかない。
私にその編集才能があるかどうかは別にして、「きらりと光る圧倒的な才能」を見つけると、いてもたってもいられなくなる気質があるのだ。
こだわりマンの柔軟さ?
しかし、不思議とケンカ?的なことはなかった。
内容に関するあーでもないこーでもないはあった気がするが、対人としての軋轢というのは(おそらく)なかったように思う。まあ、ひとまわりの年上の私に対して怒ることもないだろうし、というか私がそう思っているだけで、もたいえみは自身をイライラさせないよう色々と立ち回ってくれたのかもしれない。
私がたとえ、どれだけ寝坊をして収録を大遅刻したり、はたまたすっぽかしても(そんなこともあった気がする)笑って許してくれるもたいえみ。やはり只者ではないとおもう。きっと幾多の苦難を乗り越えて進化を遂げた、新人類であろう。
内容に関しては徹底的にこだわるけれど、他人のありかたにはそんなにこだわらないのか?「まずはなんでも受け入れて”みる”」というのが彼女の良さのひとつである・・
さいごに
多くを語らないが、どことなく人並み以上の苦楽を乗り越え、ハイペースかつマイペースに人生を走ってきた彼女が、これからどんな進化を遂げるのか?
でも個人的には、彼女が彼女のペースで彼女がやりたいときにやりたいことをできるようになればいいなと思う。彼女の持ち味と社会との接点が上手につながることを祈るのみである。
彼女が「じゃん!あそびきました!」と気が向いた時に言えるようなプラットフォームでも作っておくか…と。まあ、つれラジシーズン2を考えているところである。もたいえみにおんぶにだっこだった私が、このシーズン2がまた私としてはちゃんと続けられるのか、、非常に心配な部分ではある…が。かつ、えみロスに苛まれている方には、シーズン2などといってしまう場合ではないかもしれないが、ぜひみなさんとえみが戻ってこれるプラットフォームで一緒にもりあえげてほしいし、くつろいでほしい。
さて、私も書きたいことを書き尽くせた(?)し。この散文を彼女へのはなむけの言葉としたい。幸あれ!
みんな最終回も楽しんでくれよな!
追記:最終回はこちら
みなみ
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