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【批評】『Re:【短編小説】着ぐるみ』について
私は小説が上手くなりたい。
それは結構幼い頃からの夢だったかもしれないが、明確にはっきりと自覚できたのはここ最近であります。
なぜ?
私の世界を見てもらいたいから。
なぜ?
私は自分の世界が面白いと思っているから。
なぜ?
他の人と少しだけ違う着眼点で想像的世界を作っているから。
なぜ?
その方が少しだけ世界が面白くなるだろうから。
なぜ?
…………。
はい、世界の名だたるトヨタが提唱するなぜなぜ分析(5Why)をやってみましたが、ついぞ真因に辿り着くことはありませんでした。
私は自分のテキストを読んだ誰かにどこかに刺さり、どこかで活かされる日を待っているのかもしれませんね。
煩わしい自分語りはここまで。
Re:【短編小説】着ぐるみ
これ禁忌を犯しすぎてて好き過ぎるのですよ
「おい、手伝え」
プレハブ小屋の入り口に立っていたのはスーツ姿の現場監督だった。
とりあえず立ち上がり、手伝う意志を見せつつお茶で口の中にあるものを流し込んだ。
ぼそぼそとした米粒が喉を一気に駆け降りていき、おれの腹に粗悪だが怒りにも似たエネルギーが溜まっていく。
現場監督というのは強い姿勢を示さなければならない。それはここ数年以上でもいやというほど伝聞で知らされたのではなかろうか。
その一方で従いたくはないという一従業員の主人公の描写が浮かび出ている。
これから鬱陶しい仕事が始まるのだから、言葉遣いひとつとっても非常に耳障りである。だがそこに負けないだけのエネルギーがあるのだなと思わせてくれる。
以下ネタバレ厳禁
「中に人なんて入ってる訳が無いだろ、いいから冷やせ」
現場監督の目は本気だった。
いや面白すぎる。
生きてるやん、かつて私が信じてたあの人も生きてるやん!!
ここが好きすぎてnoteで書くに至りました。
上から目線で書くとかではなく、ただひたすらにこの作品を世の中大勢見てくれという気持ちで書いています。
私は企画というか、発想そのものには自信があって、これ単体で見てもらえば面白いと思ってもらえるんじゃないかなと日頃思ってはいるのですが、こと小説にした時に思ったようにいかない。
それが歯痒い。企画が先行し過ぎていて"ココ"にフォーカスしていない。
だからこそnoteで書いている企画に向いている作品があれば、ただただ絶賛するしか無いんですよねぇ。
いや本当に面白かった。私は大好きです。
@mushi_pann(うるせぇプロテイン(田代)様)