自治会は必要なのだろうか?
吉川市自治連合会が主催する「地域課題を地域で解決するための勉強会」の今年度「自治会編」の前打ち合わせをした。
昨年度は自治会の魅力を分かりやすくお伝えできるよう「自治会紹介チラシ」を作成したチームなのだが、今期のテーマはまだ決まっていない。コロナの影響もある。
そこで、まずはコアなメンバーのみで話し合いの場をもち、今一度自治会の課題、今抱えている悩みなどを出していくことにした。
○役員のなり手がいない
○退会者が後をたたない
○新しい人も入会しない
○広報配るのが大変
○ごみ置き場の問題
○高齢化が進み動けない
○メリットがない
などなど、いつまでも終わりそうもなかったのだが共通認識としては、「地域によって抱える課題は違うけれど、自治会に加入する人は減り、退会者は増えている」現状であり、このままでは崩壊する恐れがある。
ということだ。
高齢者は高齢者であることを理由に退会、若者はメリットがないと言う理由で入会しない。(もしくは役員になる前に退会)
ここにいるメンバーは当然ゴリゴリの自治会必要派だ。
そんな中なのだが、リーダーである私はどこか俯瞰的に物事を見ている。辞めたい、入りたくないという人の立場が良くわかる。それはきっと世代も若い方であり、良い面も悪い面も知っているからだろう。
固定観念、先入観無しで自治会をみた時、
「本当に必要なのか?」
と自問自答し間髪いれずに「必要」だといえるだろうか。
私は自治会は幸せで快適な生活を送るためのあくまでも「手段」であると思っている部分がある。
自治会が無くなったとしても近所の付き合いは変わらない。「自治会」という枠組みがあるせいで対立を生んでしまう構造では本末転倒ではないか。
しかし、広報をどうやって配るのか、情報の伝達はどうするか、ごみ置き場や公園の管理は誰がやるのか、有事の際はどうなるのか、地域のつながりの希薄化を助長させるのではないか…などなど無ければ無いで大変そうにも見える。
でも、これらの問題を個々に見てみると実はそんなに大きな問題でもない。悲しいかな解決策は容易に思い浮かんでしまう。#正直対した問題ではないことに気づいた時のショックは計り知れない
それでも「自治会は必要だ」と言うためにはそれなりの根拠が必要だろう。今はまだはっきりとした言葉では表せないが、漠然とした答えは私自身の体験から話すことができるとは思う。
その根拠を出すためには、「自治会ありき」という答えが決まっている会議を重ねては効果は薄いように思える。場合によっては解体もあり得るという覚悟をもって臨まないといけないかもしれない。ただ、これはあくまでも極論だ。
もっともっと知恵をだせばさらによい解決策がでてくる可能性もある。
市内で95の自治会も必要なのだろうか、エリアを再編してはどうだろうか、テクノロジーと融合することで負担を減らせるのではないか、もっと魅力ある地域をつくれるのではないか、慣習を踏襲するだけでいい時代は終わったのではないか、などなど。
「今の時代に合った持続可能な自治会とはなにか?」
この辺りが今期のテーマになってきそうだ。
なんだか面白くなってきた。どうせやるなら未踏の地を進みたい。