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はるまついぶき

暦の上では春になる。

近所の公園に植樹した桜は開花にはもう少し時間がかかりそうだ。

春休みの子どもたちで賑やかな公園。やはり子どもが多い地域だ。

美南に越してきて10年。我ながら良き土地を選んだと思える。

日本中を転々としたわけでもなく、ほかにも良いところはたくさんあるのだろうが、すべての土地に住めるわけではない。そう思えることがいいのだ。

住めば都とは良くいったものだが、住み慣れてきても愛着がわかない人もいる。なにもしなければなにもわかない。

まちはそこに住む人によって形成される。

10年間なにもしてこなかったわけではなく、子どもが生まれ、育て、地域のつながりをもった。

良いまち、良い人が分かっているからこそ、この土地の良さも伝えられる。

この地を紹介して、住んでくれているお客様、商売をはじめてくれたお客様もだいぶ増えてきた。皆そろって、ここに決めて良かったといってくれる。

嬉しいかぎりだ。

地域内の経済循環を目指すべく、可能なかぎり地域にお金を落としている。

行政との連携もすれば自分達で自分達のまちを良くしていくこともできる。

公園への植樹もその一つ。

たった一人でやっているちいさなまちの不動産屋でも、やろうと思えば大抵のことはできるのかもしれない。

自分だけではたいしたことはできないが、できる人を知っているからだ。

まちづくりをする不動産屋さんの使命はそういうことなのかもしれない。


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石井亮英
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