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まちづくりをする不動産屋さんになるまで⑯

地域の課題は地域で解決

ビジネスからボランティアに生かされた中の一つに「空家」に関することがあります。

地域の活動の一つとして吉川市の空家等対策審議会の副会長もやっています。会長は市長です。

吉川市はまだ空き家が少ない方ですがゼロではありません。特定空き家になりうる可能性がある物件もあります。そんな物件情報を一つずつ確認をします。ちなみに吉川市は空き家バンクも開設されています。

空き家バンクが設置されてあるから大丈夫!というわけでは全然ないのですが、私からしたら日頃からやっていることなので形骸化しないためにはどうすればよいか?という視点を大事にしています。

何でもそうですが、つくったら満足してしまい熱も冷めてしまうことが多く感じられます。しかし、空き家問題に置いてはまだまだ氷山の一角。

なぜ空き家になるのか?という根本的な原因の解決、予防が大切です。国のレベルにおいては住宅の総量規制の法整備が必要かと思いますし、県や市の条例づくりも必要でしょう。

そうなるまでには相当な時間がかかってしまいます。それでも、なんとかしないといけません。こうしているうちにもどんどん建物は新築され、空き家が増えていっています。

そうなって一番の損害を被るのはその地域だと思っています。空き家が増えることで、建物の老朽化が加速し家屋の倒壊の恐れが増したり、ごみの不法投棄を誘発したり、犯罪の温床になったり、景観が悪くなったりと様々な問題が出てきます。

行政だけが問題意識をもっていても、財政状況や人材をどれだけ配置できるかの問題もあり持続可能とは言えません。さらに、もっと優先順位が高いものもあるかと思います。

ではどうすれば良いか…

私が導き出したのは「空き家問題も含め地域の課題は地域の人たちで解決するしかない!」という答えです。

地域の課題を地域で解決するという舵をきれば様々な問題の解決につながってくると思っています。

行政と民間と地域が協力してまちづくりをしていく。しかも一時的ではなく継続的に。

そのためにはやはり「人づくり」がかかせません。

行政の視点と民間会社の視点、そして地域の視点からの全体最適ビジョンを共有できたらなと思っています。

そして、このまちをもっと魅力溢れるまちにしたいと思う人たちを一人でも多くつくること。

そんな思いや問題意識をもった中、新しい挑戦の場として、「シモガシハウス」が誕生しました。

まちづくりをするためのひとづくりが始まります。

つづく

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石井亮英
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