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売れる秘訣

引渡し前の立ち合いでのこと。

不動産の取引は契約を締結してから、引っ越しまで少々時間がある。

売る人は引越しの段取りや準備、買う人は融資の手続きをする。

まずは買主様側の資金の目処をたて、それから売主様側は引っ越しの段取りをしていく。

そして、双方の準備が整った段階で現地立ち合いをすることが多い。

そんな流れにそって先日マンションのお引き渡し前の立ち合いがあった。

新居に持っていくものと置いていくものの打合せだ。基本的には動かせるものは全てもっていくのだが、まだ使えるけど捨ててしまうというものもあるので買主さえよければもらってもらうことがある。

そのやりとりをしたのだが、本来は私や仲介業者がリードして進めていくところ、お客様自身がテキパキと話を進めてくれた。とても説明が上手で、まるでどこかのショールームで説明を受けているようだった。

普段からとてもきれいにお住まいのお客様で、お引っ越しをされてからも極力壁には穴を開けないよう、クロスを傷つけないよう配慮しながら大切に使用していたようだ。

クロスをきれいに一部はがし、棚の撤去時に傷が分からないように元に戻せるようにしておくなど、様々な知恵と工夫が至るところで見られ、ご購入されたお客様も大変満足されていた。

こちらの物件は売りに出してから二週間経たずに決まってしまったのだが、見に来ていただいたお客様が即決できる理由も頷ける。

中には同じマンションでも傷や汚れが目立つ物件もある。生活していくうえで多少のキズや汚れは仕方がないが、汚さないように、傷がつかないように、という気持ちがあるかないかというのはなんとなく物件から感じられる気がする。

大切につかっているお客様のところには大切につかってくれるお客様くる。

おかげさまで終始和やかな雰囲気で立ち合いを終えることができた。

住まいのメンテナンスは心を込めて定期的にやり、大切につかうこと。これが早期売却の秘訣なのだと思う。

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石井亮英
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