小さな会社でもできること
当店は基本的には私一人(たまに外注さんや協力会社とコラボ)で営んでいる。
過去には雇用したこともあるが、安定して売上があがる業界ではないので固定費が多ければ多いほどなかなか大変だ。
結果がすぐでるものではなく知識や経験や人脈といった属人性が高いというところも難しいところなのかもしれない。
会社も売上があがらないと支出ばかりが増えてしまい、財務基盤がしっかりしている会社でないと雇用し続けることが困難になってしまう。
そんなところからか前職でも暗黙のルールがあり、「3ヶ月売上が0の場合はクビ」なんて話はよくされた。そして、なぜか売上が0の月のことを「タコ」といい、「3タコはクビ」という言葉だけが脳裏に刷り込まれた。
縁起物でもある仕事なのでそれからはタコが食べられなくなった。「タコを食う」=「売上ゼロ」を意味するという恐怖からだ。
#そんなことはないとは思うが …
ただ自分ルールで「生のタコ」以外はOKにした。タコを焼いたり、揚げたりすればむしろプラスのはずと。笑
このノルマとプレッシャーが離職率が高い原因の一つかもしれない。
実際に売上が0円のときはなんとも居心地が悪いものだった。
弁護士のように時間いくらというものもないので、とことん相談にのっても最後の最後に「買うのやめました」「他社で買っちゃいました」と言われてしまうとタダ働きである。
それでもそんな生活を20年続けてこられている。本当にお客様に恵まれている。
最後まで私を信頼していただき、義理人情に厚いお客様のおかげだ。
小さな小さな会社ではあるが、お客様一人一人に対して向き合う時間や熱量は大手さんであろうと負ける気はしていない。
むしろ起業して9年目を迎え、小さな会社の方がお客様に対して喜んでもらえることが多いのではないかと思っている。
ノルマやプレッシャーから、お客様が望んでいないものまで紹介したり、業者の都合で取引を進めたりすることもない。
とことん相談にのり伴走することができる。責任の所在もしっかりしており、決裁権もある。
大きな会社が一つあるより、小さな会社でも地域のことをよく知り、地域の発展につながる会社がたくさんあった方が業界にとっても良いのではないかと思っている。
まだまだ不動産業界はブラックな部分もあるが、健全な業界になるようがんばると共に、家族や子どもたちにとって恥ずかしくない仕事をしていきたい。
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