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不動産の売却で気をつけること

この業界にはまだ残念ながら「情報の囲い込み」が横行している。

つい先日も、レインズに掲載してある物件の問い合わせをしたところ、

「契約予定です」

と言われ情報をもらえなかった。

レインズとは?


本来であれば、紹介ができない場合は「申込みあり」「売主様の都合により一時停止」といったように登録しておかなければならない。

問い合わせしたのは「公開中」となっていたからだ。

なので状況の確認をしようと担当者に直接連絡をほしいと伝言をしたり、メール、FAXをしたが、なかなか連絡がとれない。そして18時頃には自動音声の留守番メッセージになってしまう。

これは十中八九自社のお客様で契約をしたいからだろう。(売主様も買主様も自社のお客様だと双方から手数料をもらえる)

そして、これまた残念ながら物件の担当者に、紹介ができないと言われたらそれまでだ。

物件に興味があった私のお客様もしばらくは待ってくれたが、「契約予定です」といわれ続け一ヶ月ほどたったときには、もう他の物件を紹介することにし、その物件を購入された。

その後しばらくしてから「契約予定」といい続けていた物件担当から連絡があり、「事情があってご紹介できるようになりました」と。

私のお客様は物件が出た当初は提示された金額でもほしいといっていたが、それはあくまでも購入したいと思ったタイミングでのこと。もう他の物件を買われてしまったので丁重にお断りした。

不動産は同じものが存在しないのでご縁とタイミングが大事だ。

そして一番の被害者は売主様だ。業者の都合で売れるタイミングを失った。結局今でも売れずに値段をどんどん下げているのをみると心が痛む。

このように売却を依頼した業者が自分のところのお客様しか紹介しないというところだと、大きな機会損失を招くことがある。

特にノルマがある営業を抱えている大手の不動産会社のほとんどはこのようなやり方をしていると個人的には感じている。

情報の囲い込みのみならず、たとえば吉川市にある物件の売却を市外の業者さんが受けていることがある。
市外で大手となるとさらに厄介だ。

内覧するにも、営業担当の都合が優先されたり、遠方まで鍵を借りにいきその日のうちに返却をしないといけなかったり、連絡がとれない、休みが多いなどなど。

すぐにみたいという人は見られず、ここでも機会損失を招く。売りに出しているけどなかなか売れない。そんなときはちゃんと情報を公開しているか確認をしてみるといいだろう。

そして、売却を依頼する際はポストに入っているチラシだけで判断せず何社か声をかけてみてほしい。

大手に頼むことが悪いというわけではない。営業マンによっては当たり外れがある世界だということを知っておいた方が失敗せずにすむということだ。

なので対策としては売却を依頼する業者は大手のみならず地元の業者にも頼めば、大手も囲い込みはせずに販売活動をしてくれるだろう。地元の業者に頼むメリットは、地域のことをよく知っているのはもちろんのこと、「このあたりで住まいを探しています」と相談にきているお客様が多数いるからだ。

家を買う場合を想定してみるといい。どれだけ知名度がある会社であろうと、吉川市で住まいを探していますと都内に相談にいくだろうか?

大切な資産を適正な価格で売却することにより、気持ち良く次のステージに進めるもの。

今現在売却中、これから売却を考えている、そんな方に少しでも参考になれば幸いだ。

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石井亮英
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