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まちづくりをする不動産屋さんになるまで⑤

お隣さんからのお願い

お隣さんからの突然のお願いに、きっと鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてしまっていたかと思います。

それでも、ご近所付き合いを悪くしたくない、困っていたら助けてあげたいとの思いが強く、苦渋の決断をしました。

私「………。」

私「…わかりました。あ、あと一年だけでしたら…」

隣「たすかります!石井さん本当にありがとう!」
私「えっ、ええ…」

今回は人助けという大義があったからか、再任することの大変さよりは、弱冠、いいことしたなという意識の方が大きかったかもしれません。

一年やったし、なんとかなるか!なんだかんだ終わってみれば楽しかったよなっ!と言い聞かせ、気持ちを切り替えました。

自治会には連合会というものが存在する

ちょうどその時期は自治連合会や地区連合会の集まりがあり、何の気なしにそんな出来事を先輩会長に話したところ、

先輩「連合会の事業もあるんだから一年や二年でころころ変わられちゃこまっちまうべよ!再任なんてあったりめーじゃねーか!おらなんかもう10年はやってんよ!」

単会だけの問題ではもはやなかったことを知りました…。

そうか。

そういうことか。

そういう世界だったのか。

まっ、まぁ、うすうす感じていたさ…

私「ちなみに一番長い会長さんってどれくらいやってるんですか?」

先輩「25年くらいはやってんじゃねーか?みんなやりたがらないからなぁ。一度やっちまったら仕方ねーべよ。ここにいんのはみんな一緒だ!ガハハ」

先輩②「うちの役員は30年選手もいるぞっ」

私「………。」

底無し沼、蟻地獄、止まることない下りのエスカレーター…

そんなものが脳裏に浮かび上がっていました。

連合会にも事業がある

先輩「それと、来年の事例発表会は石井さんの番なんだからどっちにしろ続けてもらわないと困るべよ」

私「ん?」

先輩たち「わけぇんだからなんでも経験だ!やっとけやっとけ!」

もはやつっこみどころが多すぎて、なにから質問したらいいのか分かりませんでした。

連絡協議会のようなものだけかと思いきや、事前の準備や資料作成まで必要な事業があることをその時知りました。

ただでさえ、自分の自治会の仕事があるのに、さらに行事があるというのか。

これは勤め人には厳しい…

でも、一度やると言ってしまった以上、男に二言はない。

そうして、川の流れに身を任せるかのようにゆらりゆらりと二期目を迎えることとなりました。

つづく

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石井亮英
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