後悔しない住まいの売却の仕方
こんにちは!吉川美南不動産の石井です。
不動産の取引に関する
「後悔しない〇〇シリーズ」
今日は住まいの売却について(^^)
ズバリ!住まいの売却のタイミングは「売ろう!」と思った時です。
よく売り時を聞かれることがありますが、投資用でないものに関しては売ろうと思った時が一番良いです。
「家を売る」と思うまでにはいろいろ理由があると思います。
その理由に良し悪しをつける人もおりますが、どんなことでも表裏一体。人によって感覚は違いますので、同じ事象でもよく捉える人もいれば悪く捉える人もおります。
ですので、どんな理由であれ売却をすると決めたら早く進めていくに越したことはありません。
都心の一部を除き、待っていれば地価が高騰するという可能性は極めて低いです。建物がある場合は経年劣化をしていきます。不具合も出てくるかもしれません。人口も減ってきています。空家がどんどん増えてきています。
世帯数より多い住宅の数。家余りの時代。価格は需要と供給で決まります。オリンピック景気と言われ地価が高騰しているところがあったり、地価の下げ止まりとなってきてはいますが長い目でみれば容易に想像できます。
以上の理由から決断したら早期の手続きをおすすめします。
まずは売却を依頼する不動産会社選びです。
こちらに関しては昨日の記事をご覧ください。
売却を依頼する会社の判断基準として、「どんな価格の提案をしてくるか」というところも大事です。
親切でない会社は物件の価格をやたら低く設定してくることがあります。それは安い方が早く売れるからです。どうしても時間がなく急いで売ってほしいということなら仕方ありませんが、相場というものがあるので、お引越しまで多少のゆとりがあるのであれば適正な価格で販売をお願いしましょう。時間をかければ情報が多岐にわたって浸透し物件の価値を理解してくれる良縁に恵まれることもあります。
あと大事なのは地域を良く知る会社であるかということ。
説得力があり、地域の良さを説明できるかというところで物件の価値を最大限に高めることができます。
その次に、不動産会社にどんな売却の依頼をするかというところも大事です。
買主様側の目線でみると、物件資料や広告には「売主(代理)」か「媒介」という文字が並びます。
ちなみにこの「媒介」は3種類あり、専属専任媒介、専任媒介、一般媒介というものがあります。
売主も含め、それぞれ簡単に説明しますと、
①売主直売(代理含む)
売却の相談をすると相談をした会社が買取をしてくれるケースがあります。もちろん転売目的が多いので一般に販売するよりかは値段は低くなりますが、時期が読めるというメリットがあります。その他には近隣に知られたくないといった場合も買取が良いかもしれません。
そんな様々な理由から、値段が安くても買取してもらった物件を業者が転売をするとき「売主」として市場にでてきます。購入側にたつと、こちらのメリットは「仲介」ではないので、「仲介手数料不要」と記載されています。
しかし注意が必要です。仲介手数料という「項目」がないだけで販売価格に上乗せされているケースもありますのでしっかりと相場も確認しましょう。
同等の物件を検討しているときに、ただ仲介手数料が不要だからという理由だけで不動産会社を選ばない方が良いということです。
さらに「建築条件付売地」となると建物を売主指定の建築会社に依頼しなければなりません。土地の値段が安く見えても、建物代金や諸費用に上乗せされる可能性があるので、あくまでも「総額」で判断していきましょう。
しっかりと1項目ずつ確認していくと経費を削減できる可能性があります。
②一般媒介
何社にでも売却を任せることが可能。売主が窓口となり業者に競争させることにより高く売れる可能性を引き出します。ただし、業者によっては広告費をたくさんかけたとしても他の業者に取引をされてしまうと1円にもならないので一生懸命販売しないというケースも少なくありません。
すべての業者に同じ情報を提供したり、複数の業者から頻繁に連絡がくるので手間はかかります。
③専任媒介
一般媒介とは違い売却を依頼する会社は1社のみです。こちらは頼んだ業者が窓口となりますので、売主としては決断の判断のみ。手間がかかりません。売主自身が買主様を見つけてくるということも可能です。
④専属専任媒介
売主自身で買主様をみつけても業者を通さないといけないという条件が追加されるのがこの専属専任媒介です。業者としては確実に売主様から手数料をもらえるというメリットがあります。
当社としては売却を依頼する会社としては、総合的判断で地元の会社で専任媒介をおすすめします。
そして、上記の媒介契約後は良縁を待つばかり!(^^)
いざ具体的な話になるともう少し高く買ってくれる人がいるかも・・・
なんて思うこともありますが、初心を忘れずにしっかりと決断しましょう。儲かることが目的ではないはずです。
ご縁を大切に(^^)
最後に、少しでも高く売る方法をご紹介。
①とにかく内覧希望者には急でも極力対応する。
やはりみてくれる人が多ければ多いほど良い条件で購入してくれる可能性が高くなります。
②お部屋はきれいに。
雰囲気はとても大事です。さらにいうとお客様自身の対応も影響があります。ウェルカムな気持ちで迎え入れましょう。
③内覧時は率先して案内する。
たいてい業者さんに連れられて内覧にきますが、キッチンや浴槽、収納などついつい遠慮しがちです。そこで自ら収納をみせてくれたり、住んでいる人しかしらないご近所情報などを教えてあげてください。そして全ての部屋の電気は点け、夏の暑い時期は窓を開けたり、エアコンをつけるといった気配りも好印象を与えます。
④空家を売却する場合はクリーニングや家具付きという方法も。
外国に目を向けると様々な売り方を目にできます。戸建をリフォームして付加価値をつけ高く売却する手法や住宅診断付や新品の家具付き、プロのカメラマンに撮影してもらって物件紹介するなど、購入側の目線に立ってどうすれば気に入ってもらえるか、そして納得のいく金額で購入してもらうにはどうすればよいかということを考えています。
もし自分が買う立場だったらいくらで買うかな?
そんな視点をもつことも大事です。
⑤価格の相談には歩み寄る気持ちをもつ
真剣に購入を考えると値段の交渉をされることがあります。なかにはふっかけてくる人もおりますが、びた一文負けない!という姿勢よりかは、じゃあ少しだけでも協力しましょうかという姿勢の方が円満に取引を迎えられることが多いです。いくらで設定するかにもよりますが、多少のゆとりをもった値付けなのであれば協力してあげましょう。どうしても融資が届かないといった状況や気持ち的に少しでも得をしたいというだけという人も多いです。最後の背中を押してあげる材料となることが多くあります。
以上、後悔しない売却の仕方でした。少しでも参考になれば幸いです。