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哲学として読む老子 全訳
道とは、けっきょく何なのか
山田史生著 トランスビュー 2020/2/20出版 2023/3/1読了
81編からなる老子の思想を読み解く。
中国の思想家老子の教える「道」や「徳」については、これまでも国や時代を問わず数々の学者が題材として扱ってきた。
浮世離れした表現と清廉な言い回しは、読み手の想像を掻き立てると共に疑問を呈さずにはいられないものである。
読めば読むほどに味わい深いながら、こんなものだろうと思考と止めて諦めてしまいたくなる。
本書では筆者が哲学として模索する過程も含めており、一緒に考えながら楽しめる。
人生、死生観、自然、為政者、民衆、万物、無、社会など、そのテーマは広く現代にも通じる。
偉人の思想や哲学を取り込み、己の信念を確立してこそ、不安な世の中に立ち向かう原動力となるのではないか。