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行動科学マネジメント入門 中間職になる時の本

8割の「できない人」が「できる人」に変わる!
石田 淳著 ダイヤモンド社 17.5.2020 読了

若手マネージャーに向けた部下育成の指南書。
時代の変化が著しい世の中で、世代の異なる部下を育成する人に向け、
行動科学を根拠にアドバイスする本。
プレーヤーとして優秀だった社員がマネージャーになった途端、
業績アップと部下の教育を同時に受け持ち、
これまでと働き方を変えざるを得ない場面が多くある。

<<部下ができない理由>>
1.仕事のやり方がわからない
  上司ができるプレーヤータイプであればあるほど、的確な指示ができない。
  指示内容の明確な共有ができず、結果に不満を抱くことになる。

2.やり方はわかっていても続け方が分からない
  意思の問題ややる気がないからではない。
  別の人格である部下の「やる気」など他人が測れるはずがない。

明確にこの2点に対するサポートで解決できればできる部下を育成できる。
結果が出せない人は適切な行動が取れていないことが多い。
できる人の仕事ぶりをステップごとに分解して、チェックするのがよい。
その際は粗探しではなく、よいこと探しをする

伝え方に問題がないか?

指示に使う言葉は数値や固有名詞を駆使して、
聞き手の誰もが同じ状況を想定できるものを用いる

M = Measurable 測定できる
O  =    Observable 目視できる
R  =    Reliable       信頼できる
S  =    Specific       特定のものごと

できるレベルを徐々に上げていく。
・「できていること」  を「確実にできる」ように
・「ほぼできていること」を「できる」ように
・「できていないこと」 を「ほぼできる」ように

<<ABCモデル>>
人は先行条件によって行動し、その行動の結果が再び行動を起こす。
A = Antecedent 先行条件
B =     Behavior 行動
C =     Consequence 結果

結果を印象付けることで、良い行動を繰り返し行ってもらうことが重要。
動機付け条件=自発的に動く理由。
個人のこれを見極める必要がある。
ゴールに至る喜びを味わせるため、小さなゴールをいくつも用意する。

部下の「良い行動」のみを褒めることに徹する。
すぐに漏れなく褒める。
感謝する。
叱るときは4回褒めたあと。
その後のフォローや自分の失敗談なども有効。

チームは競わせず、一丸となるよう全体の底上げを意識する。

どんなことよりも前提的に挨拶、感謝、毎日のコミュニケーション、
上司自身のセルフマネジメントが挙げられている。
現在の職場でのギスギスした雰囲気を変えるには、
自分ができていないことを少しでも改善することで
影響を受けるフォロワーを増やすのが効果的。

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