速さは全てを解決する 効率を上げたい時の本
『ゼロ秒思考』の仕事術
赤羽雄二著 ダイヤモンド社 30.11.2020 読了
ゼロ秒思考のメモ書き以外に、速さを上げることで全ての物事がうまくいくと解説。
今の仕事のスピードが遅い理由として、すぐに始められない、段取りが悪い、
優柔不断、書類・資料作成が多い、メールに時間を取られる、会議が多い、
やり直しが多いなどが挙げられる。
そうした現状を突破するには、スピードアップが鍵となる。
<<8つの原則>>
① まず全体像を描く
上司だけでなく、実際に手を動かす部下がその仕事の全体像を把握してから
仕事に取り組むことで、求める事柄の理解の違いを防げる。
② 丁寧にやりすぎない
「成功の定義 = うまくできたと言える条件」を整理し、
一部に時間をかけすぎていないか考える。
最速で仕上げた後、見直す方が効率が良い。
③ 仕事のツボを押さえる
「仕事の成功のイメージ」を明確にした上で、段取りをする。
④ 好循環を作る
仕事をする上で勝手に良い方向に物事が進む状態を目指す。
第一に信頼できるパートナー、チームなどの間で
常にコミュニケーションを大切にし、うまく業務を回す。
第二に、その好循環をさらにうまく回す。
第三に、自分から仕掛けようともがくのではなく、
日頃からタネを撒いておくことで自然発生させる方が良い。
⑤ 工夫の仕方を工夫する
徹底的に考え、いつも少しずつ努力を欠かさず工夫し続ける。
⑥ 前倒しにする
できることはなんでも前倒しにする。
ギリギリだと目先のことにあくせくし、
先手を打ったり想定外の事態に挽回のチャンスも掴めない。
⑦ 一歩先んじる
誰かが何かに気づいてアクションを取る前に、
いつも先に動いていると思われるようになること。
相談され、情報が集まりやすいとリーダーシップが発揮でき、
一緒にやってくれる仲間が増える。
⑧ 二度手間を全力で避ける
最初が肝心なので、全体像が掴めるまで上司・先輩に頻繁に確認すること。
悪いニュースはすぐに共有し、最速で挽回の手を打つ。
・仮説思考
「これはこうかな」とおおよそ自分の考えを持っておくこと。
【仮説構築】→【検証】→【仮説修正】→【検証】→繰り返す→【結果】
・ゼロベース思考
「本来どうあるべきか」を前例や現状にとらわれず徹底的に考え抜くこと。
考え方に始まり、メール作成時に役立つ単語登録、
作成した資料を再利用フォルダに入れて次回の資料作成時に修正だけで済むようにしておく、会議の時間を圧倒的に削減するなど具体的な方法も紹介している。
徹底的に考えることや思考を整理して自分の意見にしておくのは苦手なので、
時間を作ってやらなければいけないことの一つ。