【川崎町だより】〜中沢遺跡〜
大好きな作曲家ガブリエル・フォーレの故郷
フランスのピレネー山脈沿いの村パミエを訪れたとき
ピレネーの山々から吹き下ろされる奔放な風と
刻々と表情を変える陽の光、レインシャワーを浴びながら
彼のハーモニーの揺らぎ、威厳と自由の屈託のない共存は
ここから来ていたのだ…と、感無量になりました。
、、、、
散歩していたら偶然、立て札を見つけました。
中沢遺跡
この地域一帯は、今から約7〜8000年前(縄文時代早期)に私たちの祖先が生活を始め、4000年前(縄文時代中末期)には、この付近一帯に大集落が形成されたそうです。
東北地方には縄文時代の遺跡がたくさんあるとはいえ
こんなに近くにもあったとは!
興味深いのは、彼らが住居を移動・改築を繰り返していた間
同じ土器を使い続けていたということ。
彼らにとって、器…道具がいかに大切なものであったかが
伺えます☺️
、、、、
太古の昔から変わらぬものを大切に受け止めながら
変えていくもの、変えないものを見定め
最良の取捨選択を重ねる…
それこそが、人間たちに課せられた
もっとも重要な使命なのかもしれません。
フォーレの音楽にパミエの大気が溶け込んでいるように
“そこ”で地に足をつけて生きるひとは、
“そこ”にすべてを見いだし、
“そこ”のすべてをいかすことができる。
大地と生き物の幸せな共存・調和がもたらすものは
器、作物、音楽…なんであれ、
芸術なのだと感じます。