自然農との出会いがトリガーになって、地方移住を決意したピアニストのこと episode 1【プロローグ】
タイトルを書きながら
照れ臭くなってしまいました💦
そのピアニストとは、もちろんわたしのことです。
自然農法、自然農…いずれも、
これまで主流になっている慣行農法と違うのは、、
耕さない
雑草を敵にしない
外からの肥料を与えない
農薬を使わない
というのがその基本だということ。
農薬はもちろん、化学肥料も使わず
畑の外からの有機肥料も不使用または最小限にして雑草や、虫たちの命も尊重しつつ、
ありのままの地力を損なわないよう
すべての生き物たちと共存し、
まさに“ワンネス”のなかで作物を育てていくというものです。
ところで、わたしの職業は
クラシックのピアニストです。
コンサートなど、ステージで弾く仕事のほか
レコーディングや生徒さんのレッスン、
学校や病院などでのアウトリーチ活動や
コンクールの審査員、音楽講座の講師なども
させていただいています。
仕事の面でいえば、演奏活動をするにも、
それに付随する打ち合わせ、リハーサルにしても、
首都圏にいる方が活動しやすい部分は、あります。
でも、コロナ禍になる以前から
土やとともに生きることへの憧れは、ありました。
もともと、都会にいるよりも
田舎の空気のなかにいるほうが
ずっと好きな性分なのです。
それでも、今わたしがすんでいるのは、
東京駅に1時間足らずでアクセスできる便利な場所ながら
とっても自然が豊かなところなので
ずいぶん、救われてきました。
近くにはとてもきれいな公園もあるし
図書館にかよう小道もステキだし。
でも、コロナ禍になり
昨年の春、母が脳梗塞で倒れたときも、お盆にも、
帰省することがままならなくなって、、
そのとき、ふと
3.11の時、家族と連絡がつかなくなった数日間、
家族や知人たちの安否もわからなくて
居てもたってもいられず、何も手につかず
ただただ、身を斬られるような思いの時間が過ぎていった
あの時のことがあたまをよぎったのです。
わたしを育ててくれたひとも、
大切な時間を一緒に過ごしてくれたひとも、
デビューしてからたくさん応援してくれた地元の皆さんも、
なにより、故郷の地も、
永遠に“ある”ものではない。。
そんな事実を突きつけられたわたしは
あらためて、自分に聞いてみたのです。
「いまのあなたの夢は、なに?」
と。
その答えは
“大切なひとのいる大好きな場所で
みんなで音楽のたのしさを分かちあいながら
土とともに、自然とともに
不便を楽しんで生きること”
でした。
実は、
死ぬまでここを拠点に音楽活動を続けよう…と決意して、
レッスン室を大幅にリノベーションしたのは
ほんの3年前のこと。
それでも、帰郷を決めるのに
迷いはありませんでした。
あとは、
実家に住むのか、それとも別の家を探すか
仙台市内に住むのか、田舎に住むのか
中古物件を探すのか、家を建てるのか
…さまざまな選択肢をひとつづつ検討し、
答えをだしていくのみです。
、、、、、、
これから、少しずつ
わたしの自己紹介をしながら
ピアニストという仕事について思うことや
理想の住処にたどり着くまでの道のりを
ご紹介していきたいと思います。
好きなことを仕事にすることを考えているかたや
移住を検討しているかた、
人生の後半に向けて、心躍る新たな展開を
模索していらっしゃるかたに
少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
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