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北川民次とマーガレット・ノームバーグ

マーガレット・ノームバーグといえば、精神分析学に立脚した児童画研究の第一人者で、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジに小学校も作った人です。

その彼女が、北川民次の指導作品展に足を運んでいたようなのですよね。

北川民次の遺品に、おそらく展覧会会場に置いていたと思われる芳名帳があります。

Margaret Naumburgという署名のところに赤い付箋を貼っています。

じゃあこれ、ほんとうにノームバーグのサインなのか?という疑問が出てきましたよね。

そこで調べました。

インターネットオークションに出品されている彼女のサイン本を見つけました。

これを見る限り、筆跡は同じ!!
やっぱりノームバーグだった!(と思いたい)

北川は、戦後に子どもの個性解放を目指す「創造美育運動」というものに関わることになるのですが、それとよく似た主張は実は1920年代にノームバーグがすでに展開しています。

お互い言ってること似てるなぁと思ってたのですが、実際に接点があったとは…。

この展覧会はおそらく1935年にアメリカかメキシコのどちらかで開かれたものです。

しかし、資料が少なくて、1935年のいつ?どこで?開かれたものなのかは特定できていません。

北川をアメリカ進歩主義教育の文脈に位置づける、というのが、わたしがいまやってみたいことのひとつです。

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