ネパールツアー2023報告⑤
Day4【再びカトマンズへ】
沢山の村人たちと出会い、カースト社会の現実を知り、世代による教育の格差も知った、(猛烈な暑さも含めて)思い出深いスルケットを後にして国内線で再びカトマンズへ。悪天候により1時間程待たされたが無事出航。その日のうちにカトマンズに戻らないといけなかった、明日帰国予定の美香ちゃんをはじめ、一同はホッ。最後もシータの両親がお見送りをしてくれた。
ヒマラヤ方面のポカラとは逆の西ネパール方面、スルケットにいく日本人は一体何人いるんだろう、と改めて考える。日本人だけでは決して行けないだろう地域に行き、貧困の中にある立ち入ったお話を聞かせてもらえた経験、一緒にご飯をたべたり、優しくされた経験も振り返る。西ネパールの州の方こそ、ダリットが多く、田舎に行くほど、カースト差別が残っている。リアルな暮らしを聞けて、暑さを経験し、実際の土地を見て。そして直に会いに行けて本当によかったと思った。
ホームに着いたら、皆、デスクワークしつつの休憩。(資料つくったり、動画作ったり、少しでも横になったり…)
サリータが、他の子と同じように私のまで洗濯物を手洗いしてくれた。全自動洗濯機などはない。
カリカ公園~アランのおうち訪問
夕方、シータが結婚したアランのご実家に行くためにゴスペルホームの子どもたち14名連れてのお出かけ。子どもたちは日本人3名の手を奪い合うように手を繋ごうとしたり、荷物を持とうとしてくれたり、私の足の爪の怪我を気遣ってくれたり、道をふさぐ草木をどけてくれたり、とても優しい。2日ぶりに会ったゴスペルホームの子供達は、日本人たちの難しい名前を覚え、さらに親しく接してくれる感じがする。
ゴスペルホームから徒歩10分ほどのアランの実家。アラン宅に行く途中、景観美しいカリカ公園という施設を紹介してくれた。そこにはなんと「差別に対抗しよう」とカースト間の平和を願う看板が公園入口に掲げてあった。
以前はダリットの人々が沢山暮らしてたそうだが、公的な手続きをふんで、住んで良い場所に人々を移動させ、海外の支援団体の協力のもと作られた祈念公園なのだそう。今回の旅でゆっくり感じていることだが、(ダリットだけでなく、あらゆるカーストの人々も)自国に差別があるということを、口にしたがらない。恥であることほど、口にできない(気持ちは、わかる)。
でも、だから、進まない。何も起こらない。
差別をなくしカースト間の平和を伝える公園…。ネパールで、初めて(?)そんな施設を見れたことに感動した。午前と午後の2時間ずつしか入れないらしい。なので、住みついてる人もいないし、管理人のおじさんもいて、きれいに清掃されていた。
途中、雨季ならではのスコールがあり、わずかしか居れなかったけど、
その公園の掲げられたビジョンと、街を見渡す美しい景観、お出かけにはしゃぐ(初日のころとは全く違う)子供達の笑顔を含めて、心に残る美しい風景でした。ネパールで少しずつ国民の意識が変化していることを感じられた象徴的な場所だった。また、行きたい!!
いよいよアランのご実家へ。ワンランクもツーランクもおうちのグレードが上がった、素晴らしい邸宅へ。アランのお父さんはなんとダリットの立場を守る、全国ダリット委員会の一番偉い委員さんとのこと。そのご両親が、カーストの違うバディ族のシータに結婚を申し込んでくれたのだ。(ネパールでは、結婚の申し込みは親から、が習慣らしい。)きっとシータの人格や、働きを知ってくれての事だろう。アランのおうちでは、普段も月一回ほど、ゴスペルホームの子たちを食事に招待してくれているそうだ✨
みんなで夕ご飯をたべ、アランのご両親と兄妹たちにご挨拶できた、本当に素晴らしい夕べでした。アランのお父さんスンダルさんは、私たちに翌々日にダリット委員会オフィスへ来るようにと、訪問を約束してくれました。
♡♡♡
ゴスペルエイドの日本人3名が詰め寄り、アランに改めて「ねえアラン、シータを愛してる?」と聞いたところ、照れながらも「Yes….so much….」と言ってくれたこと、そのあまりの純粋な若者の表情に、「"キュン死する"とはこのことだ~!」と大騒ぎし、意志確認できた親戚の日本のおばちゃんたち(私たち)は、実に、幸せな日をすごしたのでした。
Today’s prayer
シータのことを理解する、素晴らしいアランという伴侶、そしてご両親のスンダルさんたちを与えて下さり感謝します。
志美しく、希望のあるカップルがどうか祝福され、ネパールのよきリーダーとなり、祝福がひろがりますように。
「差別をなくそう」という公園の標語の実現がなされ、
すべての部族が尊重され、多くの子供達が助けられますように!
※翌日佐藤美香ちゃんは帰国したため、楽しい動画レポートはここまで!
(大変な撮影と編集をありがとうございました!!)
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