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3.病気を公表する?しない?

絵本作家・イラストレーターとして活動を始める時、自身が病気だったことを公表するか、しないかでとても悩みました。
自分の経験を公表することで、誰かを元気づけたり、希望を持ってもらえるかもしれない…でも、周りの反応や病気をアピールポイントにしていると思われたら…と思うと、とても不安で怖かったのです。

結果的に病気を公表することに決めました。
病気を乗り越えたことは誇りに思って、胸を張って生きていい。
と自分に言い聞かせたのです。
この決断をして、心からよかったと思っています。
なぜなら、私の絵を見てくださった方や、自身や家族が闘病中の方、過去に病気をされた方から「元気や勇気をもらえた」など、たくさんのうれしい言葉をいただけたのです。
このメッセージや応援が何よりの励みになります。

数年前から講話のご依頼をいただいている大学があります。
その大学校内のエッセーコンテストの受賞作品を拝見していると、嬉しいことに私の講話を聞いて書いてくれたエッセー作品がありました。
それを書いた女子学生は過去に病気をしたことがあり、自身の体験や気持ちを細かく文章で表現していました。

この行動は、すごく勇気のいることだったと思います。
けれど、彼女の行動が誰かに希望や勇気を与えるかもしれません。

そして周囲の人たちが彼女の病気や体験を知ることで、正しい情報を認知してもらえることはとても大きな事です。

彼女のエッセー作品の中には闘病中、私のことをメディアで見たと書いてありました。
その数年後、大学を訪れた私と彼女は出会うことになります。
巡りめぐってご縁があるというのは何だかとても不思議ですね。

何げなく話した言葉や、目にした物事が、思いがけなく大切なきっかけになる事があります。

それは偶然ではなく、未来へ続いている「必然」なのです。

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*「ライオンデイズ~いつも夢の近くに~」は2014年〜2017年に掲載されたものです。
文章は追記、修正している所もございます^^
記事は掲載当時の順番とは異なる事があります

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