11泊13日ー東南アジア周遊旅行記
ー行き先ー
タイーバンコク
ラオスールアンパバーン
マレーシアークアラルンプール
フィリピンーセブ、ボホール
私はハワイが大好きで、
この数年、10日も休みがあれば迷わずハワイでしたが、今年はすでに行けたこともあって、今回の休みは初めてのアジア周遊旅行に行ってきました。とても刺激的で、物の見方や考え方が少し変わるような旅になりました。
すぐ忘れるので、旅行記残します。
◆経済発展し高層ビルが建ち並ぶバンコク
タイに到着したのは真夜中。
仕事帰りにバタバタと飛行機に乗り込み、エアアジアの狭い機内でろくに眠れず、意識朦朧と到着した。
入国審査のカウンターを通り抜けると、国王の写真が迎えてくれた。
あぁ、ここはタイだ。と認識した。
数年前に仕事で訪れたときには、プミポン国王の崩御で、国中が喪に服していたときだった。みんなが黒い服を来て、黒いリボンを胸につけ、静かに過ごしていた。観光客も例がいなく黒い服装を推奨されていた。
いたるところに国王の姿が飾られていて、国王という存在の大きさを肌で感じた出来事だった。
真夜中に、友人のかっちゃんの家にお邪魔したのだけど、『バンコクにいると、未来の日本を見てるみたいですよ』の言葉の意味を考える旅になった。
結局私にはよく分からなかったけど、日本の未来なのかもしれないと思って過ごすと、目線が変わった。
著しく成長する都心部と、歴史を刻む古都。
国籍や宗教、ジェンダーなど、多様性に溢れるカオスなエネルギーと、広がる貧富の差を感じた3日間だった。
古都アユタヤと水上マーケット
初日は水上マーケットとアユタヤを巡るツアーに参加。
きっと昔は、手こぎ船でゆっくりとした時間が流れていたに違いない川沿いの村に、今はジェットエンジンの雑な騒音が鳴り響いていた。
木船がびっくりするくらいのスピードで水面を滑走するので、大きく波打つ航跡が船から見える景色の風情を壊していた。
川沿いに暮らす人々にとっては、便利になったのかもしれない。でも、未だに手こぎ船で暮らす貧しい人達にとっては、ただの騒音なんじゃないかと、ただ勝手に想像した。
水上マーケットに到着すると、ツアーオプションだった手こぎ船に急遽乗ることにした。
低い目線から川沿いに並ぶ商店を見上げながら、ゆっくり川を進んだ。
観光客向けにつくられた場と知りながらも、その向こう側に生活を感じた。
絶対に、手こぎ船に乗らないと感じられない空気があった。
ーーー
世界遺産のアユタヤでは、青い空と、レンガの赤と、草木の緑のコントラストがとても鮮やかで眩しかった。
綺麗に整備された遺跡では、残されたレンガの瓦礫を見ても、そこで戦争があったことを想像するのは難しいくらいに穏やかな時間が流れた。
4つの遺跡を巡ったけど、名前は忘れた。
ミャンマーとの戦争により、首が無くなった仏像が並ぶ遺跡では、古都の空気がより静まっていた気がした。
敵であったミャンマー人が、家も仏像も破壊していったわけではなく、木の屋根が燃え崩れ、首がことごとく落ちてなくなったのだとガイドが教えてくれた。
なぜなら、ミャンマーも仏教の国だから。
仏像には触れず、人を殺す。
沢山の人が亡くなり、家は燃え、仏像の頭が無数にころがるその光景は、あまりにも穏やかな空気が流れていて私には全く想像も出来なかった。
バンコク都心部
古都から離れ、バンコク中心地ではコワーキングスペースに連れていってもらったり、ピンク街にも足を運んだ。
女性か男性か分からない女の子達が、客引きのためか暇潰しか、ずらっと水着やミニスカート姿で、おしゃべりしながら道端に並ぶ姿は圧巻だった。
性ビジネスが発展している一方で、HIV感染が広がって大きく問題になったこともあり、予防を訴えた医師?の活動により、感染者は大きく減ったそう。
その医師率いる団体が運営しているキャベジズアンドコンドームというレストランが有名だそうで、そこで食事をした。食事代の一部は寄付される。
夜はビリヤードバーに行き、男の子女の子と呼ばれていた女の子のパイちゃんに、ビリヤードを教えてもらった。
筋肉質でスラッとしたかっこよい手足で、仕草のひとつひとつは女の子よりも女の子だった。
女性は私一人で、とても歓迎され、ものすごく丁寧にビリヤードを教えてくれて感激した。絶対にまた行きたいと思う。
ジェンダーの多様性が浸透しているバンコクでは、性についてとてもオープンで、かっちゃんの職場にも性的マイノリティの人達が普通にいると聞いた。そういうことについて会話にすることも日常。
このあとの他の国とは全然違った。
飛行機墓場
それから、ナイトマーケットへ行ったり、夜景の見える高層ビルのルーフトップバーに行ったり、それから【飛行機の墓場】にも行った。
日本で使われていたと思われる、日本語が書かれた機体が、多分どこかの航空会社に中古で使われたあとに、ここに辿り着いたと思われる。立派なジャンボ機だった。
ジャンボには乗ったことが無いので、2階建ての機内に興奮した。操縦席にも登れた。
翼の断面も見れたり、貨物室が見れたり。
かなり壊れていたけど、普段はなかなか見れない骨格をみることが出来た。
ここはすごく面白かった。
エンジンが無かったのは残念。。。
この場所を勝手に観光地にして、柵を作って入場料を取っている現地の住人がいて、多分これだけでけっこうな収入を得ていると思われる。
無法地帯すぎてけっこう怖くて、自治体の管理とかそういうのは無いんだなと。
必死に生きてるこういう郊外の人達と、都心部に住む人達の様子は全然違って、貧富の格差はものすごく感じた。
ここは、飛行機好きとしても、バンコクの幅を感じられる点でも、来れて良かった。