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こじらせシングルマザーが出来あがるまで⑤

子育ては色んな闘いとの戦いであると私は思う。

息子を4か月育ててきた中でも様々な闘いがあった。

沐浴 鼻づまり ゲップ 湿疹 爪切りのタイミング 風呂上り 黄昏なき 抱っこ紐 ウンチ背中漏れ おむつ選び・・・

たった4か月なのに子育ての本が出せるんではないかと思う位の経験をさせてもらう。戦って戦って母になる。むろん負ける時もある。ウンチの背中漏れとの闘いには未だ勝てない。

そんな勝てない闘いと戦って、疲れたり、悩んだりした日の終わりに、奮闘ぶりを聞いてくれる人が近くにいることは良いことだとつくづく思う。


私と息子と息子の父親はこじらせ家族である。息子の父親こと『クレヨン野郎』と私は結婚していない。クレヨン野郎は既婚者だが、私と都内で3人仲良く暮らしている。

前回付き合うようになった経緯を記載した。


やはり浮気はいかんだろ。


そんな考えが23歳の私の頭の中をクルクル回っていた。

付き合って一週間位経ったときだろうか、クレヨン野郎に物申す。


やっぱり、たとえ奥様との関係がもう修復不可能だとしても、浮気はよくないよね。。。


そうすると驚きの一言が返ってきた

「あ。もうS(←私の事)の存在しってるよ。話したよ」


え。

どういう流れからそんな話になったんかい!!


唐突すぎて心の中でつっこむ。よくよく話をきけば、元カノがいた時も恋愛相談を奥様にしていたらしい。


相談する相手間違えてるよー


私と付き合っていることを奥様にきちんと伝えた事は私としてはありがたい。そこで初めて突っ込んだ質問をしてみる


なぜ別居することになったの?


話を聞いているとクレヨン野郎がやはり少し変わっている事に気づく


奥様とは授かり婚だったらしい。

出産当日、病院の待合室には両家の親族が集まっていた。ついに産声が!!看護師さんから抱っこしに行けますよと告げられた時、奥様のお父様お母様に先を譲り、自分はジャンプを読みふけっていた。そしたら看護師にジャンプを取り上げられ、『父親なら真っ先に抱きに行け』と怒鳴られ、喧嘩になった。


ーいや。まず、そこにジャンプを持ってることがおかしいだろ。


子供が出来た時、自分は仕事人間だったから、夜中2-3時まで仕事してて家に帰ることが少なかった。ほとんど子育てに協力できてなかったのは事実。だが、生活費を渡すときの奥様の対応が 貰って当たり前 って感じだし、仕事に行く時の見送りの言葉すらない。そういうの嫌なんだよね。


ーふむ。


最終的には何回話しても喧嘩になるだけで解決しなかったから別居することにした。


ーふむふむ。


奥様のことに関してクレヨン野郎は多くを話そうとはしないが、ちょこちょこ話に出てくる。当時、恋は盲目 の真っただ中にいた私は、私だったらそんな事しないのに!見送りも毎日するのに!

なーんて思っていた。


いや。まてまて。


奥様の反応は至極普通だよね。


クレヨン野郎が悪いわ。。


きっと当時のクレヨン野郎は育児との闘いを見る事も聞く事もしなかったのだろう。


終わりの見えない陣痛と戦っている時にジャンプ!!!

子が生まれてめでたい日に看護師と喧嘩!!!

子育て不参加!!!!!!

冷たい態度をとられて当たり前である。だれが見送りなんかしてやるもんか。


クレヨン野郎の言い分としては、抱っこを譲ったのは自分は後からでも沢山時間があるからいいが、お義父さん達は遠くから来てるから時間が限られてる。出来るだけ抱っこさせてあげたい。自分が小さかった時は父親が仕事行く時は家族全員で玄関まで見送ってた。それが当たり前だと思っていた。

との事。


うーーーーん。気持ちは言葉で伝えようね。喧嘩になる前に。


そんなクレヨン野郎も少し成長したのだろう。

仕事人間なのは変わらないが、休みの日は子育てに参加してくれる。まだ2か月の息子に一人で哺乳瓶もたせたり、修行と言いながらシャワーを頭からかけ流したりやる事はハチャメチャだが、一日の終わりに私の育児奮闘記を聞いてくれる。


アドバイスはない。

大変だったね。 と同調するだけ。


この瞬間に自分の子育てが社会とリンクする


願わくばこの瞬間を2か月半後もクレヨン野郎と共に・・・




















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