流されずに自分の意見を持つには #人生に効く昔話の処方箋
会社の偉い人や有名人の考えに流されず、自分の意見を持つにはどうしたらいいか?
と訊ねられたので
昔話「かくれ蓑笠(みのがさ)」を処方。
ある時、怠け者の男が、被ると姿がみえなくなる「かくれ蓑笠」を天狗から手に入れ、便利に使っていたが、留守の間に女房がゴミと間違えて燃やしてしまった。
残念がった男が、蓑笠の灰を体に塗りつけると塗った所が見えなくなったので、これは良いと裸の体に塗って姿を隠し、酒屋の酒倉に忍び込み酒を飲んだのだが、飲み過ぎて寝ている間に寝小便。
そこに酒屋の主人がやってきて、男は慌てて逃げようとしたが、主人には寝小便して灰が取れた男の体の一部しか見えない。
「やや、これは有難いもの」と主人が床にひれ伏して拝み、店のものも主人が拝むのだから有難いものだろうと、一緒に拝んだとさ、という
くっだらな〜い話。
生殖器を木や石で作って祀る生殖器崇拝は、世界各地にあるし、私も昔話の調査の時、道祖神として道端に鎮座してるのを見たことがある。
だから、別に拝むのはいいんだけど〜
それ!酒を盗んだ怠け者の男のだから!
自分の目でしっかり見て
考えないと
上司が良いといったから
誰かが有難がったから
と真似すると
それ、とんでもない物かもよ、というお話。
流されそうになったら思い出して。
え、荒療治?
まぁ、たまには良いよね。
たまにはね。