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バリウムに物申す。

この夏、一生に一度くらい「サーファーなんですか?」と訊かれて「いやいや違いますよぉ〜」と返してみたくて、ロングヘアの下半分を金髪ブリーチに。そして頑張って毎日ゆるく巻いてたのに、結局誰からもサーファーには間違えられないまま秋も深まり、そろそろ髪を切ろうかと思っている、なんとも切ない今日この頃ですね(知るか)。

でも、考えてみれば世間は依然コロナ禍。新しい出会いなどzoomの向こう側くらいにしかなくて、私をサーファーと間違えてくれるような奇特な人にそもそもリアルで会ってないっていう。空振り。

時節柄、noteもここ数ヶ月は自粛して・・というのはウソで、何を書いたら良いかわからなくなって書けなかった。良いことも悪いことも、大きな変化もたくさんあって心忙しく過ごしていたのに。
このところ脳内ループソングは、30代なら誰もが一度は聴いただろう、イエモンのJAM
「僕は、何を思えばいいんだろう?僕は何て言えばいいんだろう?」
掴みどころのない不安で世界に薄モヤがかかっているような感覚なのは私だけでしょうか。(しかし今読んでもヒリヒリする歌詞だなー。ナショナリズムへの皮肉や、来たるディストピアに愛をもって対峙する覚悟とも取れる。2020年にぴったりなのでは!)

でも、最近「なんか書かないのー?」と聞いてくれる人がポツポツ現れはじめたのと、このままだと閉じてしまいそうなので、なんか書こう。なんか。なんだ?

tiktokで流行った“「香水」への怒り”とか、“「バチェロレッテ」に感じるジェンダーもやもや”とか、この頃頭を離れないことは実はいろいろある。でもその辺の話題はもう多くの人にギャーギャー言われてそうなので、
「バリウム」について思うこと
にします。(この時点でくだらないこと確定なのと、多少汚いので、不快な方はここで「戻る」ボタンをどうぞ。)



先日、年に一回の健康診断を受けました。35歳以上は胃のチェックのためバリウム検査を推奨されますが、

何なの、あれ。

私は2年ぶり2度目の経験でしたが、初バリウムの時以上の衝撃だった。
①ねるねるねるねみたいな顆粒の膨張剤?を口に含んで
②粉っぽく中途半端な味のシェイクで流し込み
③宇宙飛行士の訓練装置みたいな台の上でウィーン&グルグルを繰り返してのたうち回り
④下剤を渡され、「お米と水を大量に摂取し全てを出すべし。さもなくば、そなたの腹の中にバリウムが残留し大暴れすることになるぞよ〜。(歌舞伎風に)」と呪いの言葉をかけられる。

私はここ数年、低気圧で体調が悪くなる「気象病」の傾向があるのですが、奇しくも健康診断の日は雨。朝から頭痛と吐き気がひどかったところにバリウムの追い討ち。顔色を見た看護師さんが「バリウムはまた日を改めてはどうですか?」と気遣ってくれたが、冗談じゃない。

めったなことでは食事を抜かない私が(どんなに忙しくても、7分あったら何か食べると決めてます)、昨夜から苦労して二食も抜いてると言うのに。またこんなひもじい思いするのはごめんだ。身勝手ですみません、、

「いや、今日やってみます!」と押し切り、付箋に“バリウムは苦手とのこと”とメモを付けてもらった問診票を手に、検査室へ。

まぁそこからは散々である。とにかく、既に吐き気のある人がバリウムなんてやるものではない。結局その日はずっと使いものにならず、“刺激物は食べるな”という忠告も聞き逃してたようで、うっかり四川麻婆豆腐食べてお腹痛くなるし、やっと元気になったのは翌日になってから。

今回感じたことは2つ。
・バリウム検査、そろそろアップデートしてくれ。
・3食きちんと食べられることの幸せよ。

ひとつめは、同じ検査を受けた同僚たちも皆が感じた疑問で。世界屈指とも言われる医療先進国でなぜ“胃を炭酸で物理的に膨らませて人間を転がしてレントゲンを撮る”という原始的な手法が主流なのか。

調べてみると、進行した胃癌しか見つからず副作用の多いバリウム検査自体が無意味だという主張も多く、この辺の記事によるとその発見率も胃カメラの1000分の1だとか。「だってルールだから」決められた検査を受ける、という悪い意味で日本人らしいスタンスは改めないとですね。自分の頭で考えて最善の選択をしたいもの。
来年は胃カメラにしよ、、。そして誰か、もう少し現代的な検査方法を考えて下さい。

そしてもうひとつ。自分の食い意地が、検査のつらさを倍増させているのもまた事実。
コロナ禍の不摂生をリセットしようと、ファスティングのための酵素ドリンクを購入済みなのですが、これもバリウムのように絶食がセットのプログラムなのよね。始められる気がしない、、。

出番を待つ酵素ドリンクを横目に、ああピザってサイコー!炊き立て白米万歳!昼はラーメンにするぞ!と、幸せの糖質三段活用に心躍るうちは、その封が切られることはないのでしょう。

食欲の秋です。

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