みなかわねこ これまでとこれから
みなかわねこです。
「都電の走る街で、猫と暮らしうつわづくり。小さなアトリエ、小さな窯、小さなうつわ」というキャッチフレーズで、活動を続けてきました。
正式表明から、活動4年目に入りました。
もうすぐ、アトリエを台東区に引っ越します。
現在は、自分で制作するうつわと、岐阜県の多治見や土岐美濃の職人さんと作るうつわを販売しています。
うつわの藍色の絵は、呉須(ゴス)という、古くから陶芸で使われる材料を使っています。モチーフは、猫や幸せのモチーフ、縁起物です。
多治見焼のうつわは、もともと自分で作っていた作品です。
2年前、インターネットで制作して貰える職人さんを探しました。何件か問い合わせをして、今の職人さんにお願いできることになりました。
最初は猫の箸置きを制作販売し、昨年の秋から、猫の小皿も仲間入りしました。
以前、雑貨デザイナーをやっていました。そんな経験から、職人さんとのものづくりを、少しずつ広げています。
きっかけ
雑貨デザイナーをやっていて、忙しさや自らの弱さで、心身共にヘトヘトになりダウンします。
しばらくお休みの後、お友達が紹介してくれた貴金属アクセサリーの加工のアルバイトにつきます。
その頃、近所の陶芸教室に、定期的に通い始めました。
アクセサリーの職人のアルバイトと陶芸の制作の生活。約10年くらい続きました。
ほかにはないものを!と実験的な作品作りをしながら、レッスン代を稼ぐ為に、インターネットで箸置きを販売します。
教室のお友達と、小さな手作り市に出るようになりました。通販も始めますが、どちらも2年ほどはほとんど売れない、厳しい時期です。
手作り市で顔なじみのお客さまも出来て楽しくなり始め、通販も売れるようになってきました。
週2回の陶芸教室通いの制作は、追いつかなくなります。
そして、自分の窯を持とう!陶芸でやってみよう!と、決意しました。
藍色の材料との出会い
教室で、あまり使われてない材料がありました。それが呉須(ゴス)という絵付けの材料です。
少しずつ絵のうつわが、人気になり始めたころでした。
材料の使い方や絵付けのノウハウも教わらないまま、描いて失敗しての連続です。
水彩絵の具のような濃淡が、可愛い!やってしまえ!そんな繰り返しの中で、現在の濃淡で描く方法のコツをつかみます。
(そのコツは、面倒ですが、呉須の濃さをしっかり管理することです。)
その手法を活かす釉薬の使い方や仕上げは、先生のアドバイスもありました。
その後、材料の呉須(ゴス)のことを調べていて、このやり方は、窯元では御法度としてやらないと、本で知ります。
変化の2年
自分の窯での制作が、スタートします。3ヶ月ほどで、陶芸の手間の多さや小さな窯では量産が難しいこと、販売価格の問題で、心折れます。
先が見えない不安いっぱいで、台東デザイナーズビレッジの村長が開いている起業塾に参加します。
その学びを元に、自分で決めたこの活動を続けるため、多治見で作品を作ってもらうことをスタートします。
出会った仲間に、大きなイベントに出る機会も貰いました。大きなイベントでたくさんのお客様とお話して、自信になりました。
一度あきらめかけた真っ暗ところから、光を見つけて突き進む。失敗も成果も楽しい、変化の時間でした。
これから
正直なところ、今不安がいっぱいなのです。
こんな事やりたい、皆さんとこんなことで楽しみたい。こういうの喜んで貰えるかな!?と色々、想像は広がり、ワクワク、自然に笑顔になれます。
しかし、それを商売にする仕組みとか、チンプンカンプンです。大問題です!
そういうところを鍛えるために、アトリエを引っ越すことになりました。
私自身の考え方の問題を解決できるかなぁと、毎日不安が大きくなるばかりです。
不安が解消されて、これからがこっそり書き直せることを願っています。
販売中の作品たち