占星術で見る3ヶ月間の動き【2024年冬至~2025年春分】
2024年12月21日の午後6時21分頃(日本時間)、太陽が冬至点(山羊座の0度)を通過します。この瞬間の星の配置をチェックすることで、12月21日~翌年3月20日(冬至~春分)までの約3ヶ月間の世の中の動きを見ることができます。
2024年冬至の星読み
冬至はASC(東の地平線)に蟹座が位置していて、春分・夏至と同じく月(=大衆・市民)がホロスコープを支配する星の配置となりました。2024年は秋分だけが雰囲気の異なる空模様(水星が支配)でしたが、冬至では再び、この1年間における主流な運気の中に戻ってきたような印象です。
月のパワーは安定した良い状態ですが、この冬は『日々の暮らしの安心感』を求めていて、あまり活発な動きを見せないかもしれません。社会を構成する1人1人は、今与えられている環境や制限のある状況の中で、満ち足りていられることを望みそうです。
しかし、そんな月の反対側には重い星である土星があって、外側から何らかの圧力がかかるか、新しい価値観・新たなチャレンジに向けて飛び出していくことに抵抗を生じさせるかしそうです。つまり、『安心できる範囲に留まりたいけれど、そうはできないプレッシャーがかかる』もしくは『未知の世界に出ていく勇気が持てないからこそ、現状に留まろうとする』のどちらかでしょう。今とは異なる環境への憧れはあり、そこに理想の姿を描くこともできるのですが、なかなか現実に落とし込むのは大変な感じもします。
月と土星の対立に横槍を入れる形で、水星(知性を司る)と木星(幸運を司る)の影響も入ってきます。この4つの星がゆるやかな十字の形(グランド・クロス)を作ります。ただし水星・木星はどちらも状態が良くありません。
あなたに影響を及ぼす人や組織、あるいは属している社会そのものから、あなたは恩恵を与えられています。けれどもこの冬は、過剰に周りの意見を聞いたり、その集団の総意に従いすぎたりしていると、あれこれ振り回されるばかりで悩まされる結果となります。「納得いかない」「どことなく満足できない」と思ったときには、思い切って『私が望んでいること・目標としていることは、この人達の考えとマッチしているのか?』と自分に問いかけてみてください。そして自分が所属するべき場所はどこか、自分と他者の境界線はどこにあるかを見直しましょう。
みんなを熱狂させるような華やかな話・楽しそうな話が出てきそうでもあります。しかしそのような話には、誇張やイカサマが混ざっている可能性があるのでご注意を。何かを聞いてすぐに判断したり、焦って決断したりすることは控えた方が良いかもしれません。
日本全体の空気感としては、競争が激しくなり、自分の意見を強い態度で押し出してくる人が現れたりもしそうです。それを真っ向から抑え込みたいと考え、敵意や妬みを向ける人も出てくるでしょう。その一方で、現状から抜け出すようなパワフルな意見に賛同して、寄り添ってくる人達も存在します。“自分と他者の境界線を見直す”と書きましたが、この好意的に寄り添う人達の存在が、いるべき場所や一緒に頑張れる仲間を探すキーポイントとなるでしょう。
政府はやるべきことに追われて、なんとかうまくやりくりしよう、調整しようとしている様子。国民の福祉や健康・労働環境に関することが、この冬も議論されていくでしょう。外からの圧力が良くも悪くも政府を動かしていきそうで、国民は比較的おだやかに政府を見守っている感じです。