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おそらく一番簡単で確実な、タロットカードの浄化方法

占い師として活動する中で私が気づいたことや、経験を通して「こうすれば良いんだ」と感じたことについて発信していきたいと思っています。今回はタロットカードの浄化について。

カードの浄化には、「めんどくさそう」「本当に浄化しないといけないの?」といったご意見も多いです。私の感覚から申し上げて、浄化は必要だと思います。
ただ、浄化の作業がハードルとなって、タロットカードに手を出しにくいと感じる方がいらっしゃるのであれば、もったいないことです。今回お伝えしたいのは、とても簡単かつ効果が確実な、カードの浄化方法についてです。タロットカードだけでなく、それ以外の占い用カード(オラクルカードなど)、ルーンストーンやダイスにも同様の浄化で対応できます。



なぜタロットカードの浄化が必要なのか?

タロットを日々使っていると、この理由については身を持って感じることになるでしょう。カードをシャッフルしていると、『カードが疲れている』状態になっていることに気づきます。カードを引くときになんとなく気分が重くなる、手が震えてシャッフルしていたカードを落としてしまう、出てきたカードが読み取りにくい(結果がぼんやりしている)……。
このような違和感を放っておくと、カードに対する信頼が揺らぎ、ひいては自分のリーディング能力にも不安が生じてきます。悪循環に陥る前にリセットして、フラットな状態に戻したい!となったときに有効なのが浄化作業です。

実際に浄化してみると、カードを手に持ったときの感覚がさっぱりとしていて、軽やかにシャッフルできるようになったと実感できます。また、浄化した直後のカードリーディングでは、クリアで素直な結果が出ることが多いです。
カードを浄化することで、日常生活で蓄積したストレスやネガティブな気分も和らいでいきます。そういう意味では、カードを浄化しているつもりで、本当はカードを触っている自分自身が浄化されているのかもしれません。
「浄化は不要だ」とおっしゃる占い師さんもいらっしゃるので、必須とまでは申しませんが、スランプに陥らないためのケアの手段として浄化が役に立ちます。カードの機嫌を取ること=私自身の機嫌を取ること。そうして私自身をまっさらな状態にして、お客様の代理人として白紙の意識でカードを引くための下地を作るのです。


一般的なカードの浄化方法

カードの浄化には、いくつかポピュラーな方法があります。ただし、それぞれ一長一短があり、個人の好みや事情、お家の環境などにも左右されます。

1.煙による浄化
たぶんもっとも一般的に知られている方法だと思います。火をつけることで生じる香りが神秘的ですし、視覚効果も高いので、いかにも「浄化している」感が出やすいからです。
やり方は、貝殻(アバロンシェル)の上に草木由来の薫香料(四大元素の<土>に当たる)を乗せて火をつけ、立ち昇る煙にカードをくぐらせます。薫香料はホワイトセージ、フランキンセンス、パロサントウッドなどなど…お好きな香りなら何でも良いです。

この方法の1番のハードルは火を使うことです。木造住宅にお住まいの方、煙によって火災報知器が作動する心配のある方にはオススメしにくいです。
体質や好みの問題もあります。薫香を「良い香り」と思う方もいれば、「臭い」「気分が悪い」と感じる方もいます。
それから、これは珍しい例かもしれませんが…『貝殻を使いたくない』人もいます。まさに私がこれで、アバロンシェルが怖いのです。磨くと虹色に輝いて、綺麗な貝殻だとは思いますが、生物の死骸という点に強く引っかかりを覚えるようです。貝殻の代わりに小皿を使っても良いのですが、四大元素の<水>が無くなってしまうので……そこまでしてこの方法にこだわる理由は無いと感じています。

2.パワーストーン(水晶など)による浄化
パワーストーンのさざれの近くにカードを一晩置いて浄化する方法です。手軽ではありますが、カードの浄化に使ったさざれを、改めて浄化する必要があります。もともとパワーストーンがお好きなら苦にならないでしょうが、さざれを持っていない方、パワーストーンに興味が無い方にとっては手間だと感じるかもしれません。また、浄化に時間がかかるので、カードリーディングの合間にパッと終わらせるのには適していません。

3.音による浄化
音叉(クリスタルチューナー)やシンギングボウルなどの癒しの音でカードを浄化します。問題は、家族に「うるさい」と言われる場合があることです。私もこのパターンで、自宅での音による浄化は諦めています。

4.太陽光・月光による浄化
紙のカードは太陽光で日焼けします。太陽光はエネルギーが高い分、カードの劣化というマイナスの影響も強いです。個人的にはオススメしません。(ストーンやダイスの場合は、太陽光に強い材質であれば大丈夫です。)
月光はおだやかで、カードを劣化させる心配も無く、最も安全な方法の1つだと思います。満月の夜に、カードを月光のあたる場所に一晩置いておきます。このやり方の問題は、月に1度しか浄化ができないことです。また、出窓など安全にカードを一晩置いておける場所も必要です(屋外に直接出すのはリスクが高い)。

5.塩(塩水)による浄化
カードの上に塩をかける、塩水をカードにスプレーしてから拭き取るなどの方法があります。私としては、紙のカードでは論外!と思います。塩にしろ水分にしろ、紙にとっては大敵です。撥水加工されたカードやプラスチック製カードなら大丈夫かもしれませんが……カードを触った手に塩分が残る恐れがあります。塩分はアクセサリーや金属製の家具などを錆びさせるので、よくよく注意してください。


私が好んで用いる、簡単で効果的な浄化方法は、

日常的にタロットカードを用いるなら、浄化には以下の条件を求めます。
💖 いつでも浄化できること。
💖 短時間で浄化できること。
💖 カードを劣化させないこと。
💖 準備や後片付けが面倒でないこと。
💖 確実な効果が感じられること。

いろいろ試した末に、私が最も好むようになった浄化方法は『カードにお酒を供える』です。やり方はとても簡単。
➀お酒を入れるためのお猪口(豆皿でも可)を用意します。新品でなくてもかまいませんが、1度浄化に用いた後は、占い専用の道具として扱った方が良いと思います。
②お猪口に日本酒を注ぎます。焼酎でも良いですが、私はお米でできたお酒しか使っていません。お米が主食の文化で生きているからでしょうかね、1番浄化の効果を感じます。
③カード(ボックスに入れたまま)を机に置いて、その前にお酒を供えます。そして5分ほど待ちます。……浄化完了!
④お猪口を洗って片付ければおしまいです。お酒が大丈夫な方は飲んでしまってもかまいません(神棚にお供えしたお神酒に口をつけるのと同じ感覚ですね)。

だいたい10回カードリーディングをするたびに、上記の方法で浄化しています。それ以外にも、直前のご依頼を引きずっている感覚がある時、カードが疲れている自覚がある時に浄化作業を入れます。


毎回のカードリーディング後に行う簡易な浄化

カードリーディングを1回終えるたびに行う、簡易な浄化方法についても知っておくと便利です。私が日常的にやっているのは以下の3つです。

1.カードをシャッフルする。
オーソドックスなカードのリセット方法です。全てのカードに触れる気持ちで、大きくカードを切ってください。指先を通して、カードに残っている思念を吸い取るようなイメージです。
 
2.指先で円を描く(左回り→右回り)。
カードの束を机に置き、その上空で指を回します。カードに直接触れる必要はありません。左回りに3~5回(浄化)、その後で右回りに3~5回(エネルギーを収束)。

3.質問者が変わるタイミングで手を洗う。
カードに“私は”と問いかける主語にあたる人物が変わる時(つまりお客様が変わるたび)、私は必ず手を洗っています。カードの浄化というより、そのカードを持つ私自身の手の浄化ですね。直前のカードリーディングの余韻を残さず、新たな気持ち・新たな目線でカードを引くことができます。


いろいろな浄化方法がありますので、それぞれご自分に合った方法を見つけていただければと思います。今回は、カードの浄化を難しく感じている占い好きな方々に向けて「浄化のやり方は意外と自由で、臨機応変に自分のスタイルを探していい」とお伝えしたくてこの記事を書きました。最後まで読んでくださったあなたのご参考になれば幸いです。

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