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てきとーとかいう適当な言葉

いつかの虚行通信です。無意味。

・てきとうとは

「てきとう」という言葉がある。漢字では、「適当」と書く。
この言葉を聞いて、多くの人は”いい加減な”とか”雑な”みたいな感じの意味を思い浮かべるだろう。

それはもちろん正しい。
しかし、「適当」という言葉にはもう一つ意味がある。
それは「適確に当たっている」という漢字そのままの意味だ、辞書的に言うと

ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。
                          goo辞典より引用

だそうだ、正直私が二つ目のほうの意味を知ったのはそこそこ最近の事になるが(といっても何年も前だと思う。最近「最近」という言葉が適用される期間がどんどん長くなっている気がする…)
確かに漢字の意味的には二つ目のほうが正しい意味という気がする。

一応語源は後者の意味のほうが正しいらしく、だんだんと使っていくうちに崩れていって前者の意味が付け加わったという語源あるあるみたいな成り立ちを持った言葉だ。

しかし、こういう場合私たちが慣れ親しんでいる、日常生活で何となく使ってしまうような意味は間違いであることが多い。

例えば有名なものだと「情けは人の為ならず」とか、あれは本来の意味は「情けをかけると後で自分にいいことが返ってくるかもよ」みたいな意味だが、私たちが日常生活で使うときはおそらく「優しくしすぎると、かえってその人のためにはならない」みたいな感じの意味を想像します。

しかし、「適当」の場合どちらの意味も正しいとかぬかしやがるわけでございます。

まあひとつの単語で複数の意味を持つ単語なんてざらにありますし、別に特別なケースってわけではないのですが、問題はその二つの意味が若干矛盾の関係にあるというところです。

一つの意味が「雑な」とか「いい加減」とかの意味ですが、もう一つの意味は「ふさわしい」とか「完璧な」っておかしくないですか???
こうなるともはや「適当」という言葉を使っているとき、どちらの意味であるかをいちいち確認しなければなりません。

それに、もしそれが対面なら聞き直したり話の流れで何となく理解することができますが、Twitterなどの文章でのみのコミュニケーションの場合、マジでどっちの意味か分からんし、真逆の意味がゆえにすれ違いとか起きちゃわない?
と私は思ったわけです。もっともそんな話をする友人が私にいるかと聞かれると「てゆーか?すっごくギモン?」なわけなんですが(アンゴル・モア感)


本日のまとめ

まあそんなわけで適当を適当につかうのはあまりにも適当だから適当な場合のみ使おうぜというわけですな。

そんなこんなで本日の虚行通信は終わります。また明日。


オマケ

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