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“こうあるべき”から解放された気がしたワークショップ「ノマドニア」
こんにちは!海外や日本各地を転々としながら、色々な場所でリモートワークするノマド生活を送っているミナイです。
2024年7月末でこれまで所属していたスタートアップを退職し、その直後に東欧のジョージアに渡航。「リモートで好きな場所から働きたい」を叶えるワークショップ「ノマドニア」に参加しました!数年前から気になっていたノマドニアにやっと参加できたこと自体がうれしかったのですが、色々なしばりから解放された感じがして、とにかく参加してよかった!というのが素直な感想です。
今回のブログでは、なぜノマドニアに参加したのか、参加してみてどうだったのかをまとめました。
私がジョージアを選んだわけ
ノマドニアが開催されている5か国6都市の中で、唯一私が行ったことがなかったのがジョージアでした。「せっかくなら行ったことがない国に行ってみたい!」という気持ちと、「ノマドニアが始まったのがジョージアという国を見てみたい!」という理由で選びました。
参加したのはノマドニア・ジョージア27期
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私が参加したのは、8月5日から約1か月のジョージア27期。男性3人、女性2人の計5人。タイミングによっては10人以上が参加していることもあるので比較的小規模でしたが、人数が少ないからこそ全員と交流ができました!
年齢も20代~40代で、ノマドニアに参加した理由やこれまでの経験も良い意味でバラバラ。それぞれのキャラがかぶることもなく、普通に会話しているだけで新鮮で楽しかったです(笑)
1日12時間しかなかったんじゃ?と思うほどあっという間の1か月
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参加する国やタイミングによって、体験する職種や講師は変わりますが、私は以下の10職種を体験しました。
コミュニティマネージャー
Webライター
SNS運用
Webデザイン
Webサイト制作
リモートアシスタント
グラフィックデザイン
Webマーケティング
業務効率化
動画編集
基本的には各職種2日間で、午前の3時間はワークショップ、午後はワークショップで出された課題をしたり、自由時間にして観光したり、仕事をしたりとそれぞれ思い思いに過ごしていました。
私はせっかくなら10職種をがっつり体験して何が好きか判断したかったので、基本的には課題を仕上げる時間にあてていました。
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1か月という期間を初めて聞いたときは「割と時間があるな」という印象でしたが、「8月だけ1日12時間しかなかったんじゃ?」と思うくらい一瞬でした(笑)ただ、振り返ってみると内容は本当に濃かったので、実際ちゃんと1日24時間あったのだと思います(笑)
海も山もあるジョージアは国内旅行も楽しかった
ノマドニア参加中の土日はジョージア国内を旅行しました。ジョージアの良さは山も海もあること!トビリシからだと比較的アクセスしやすい観光地が多いのもうれしかったです。
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個人的に一番好きだったのは、トビリシから車で30分ほどで行ける「ムツヘタ」。トビリシから近いのに、雰囲気が全く違い、人もそこまで多くなくてゆっくりできたのがうれしかったです!ムツヘタはトビリシからかなり近いので、ワークショップ後の午後の時間を利用して観光する人もいるとのこと。
ジョージアはほかの国にも近いので、アルメニアやアゼルバイジャン、ギリシャなどにも足を運ぶ人もいるようです。
参加してよかったこと
ワークショップはもちろん、土日の自由時間も含めてすごく充実した1か月を過ごすことができました。
1.人の目に触れるものを「作る」ことが好きだとわかった
ノマドニアのコンセプトは、まず体験してみること。そして好きになれる「職種」ではなく「動詞」を探すこと。そのため、ノマドニア中にはとにかく自分が何が好きなのかを探すことを意識しました。
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私がノマドニアに参加して、今まで経験したことのないもののなかで特に楽しいと思えたのは、WebデザインとWebサイト制作でした。これまで広報としてライティングをすることもあり、「書く」ことも好きでしたが、むしろ「作る」ことが好きなのだと気づきました。そしてその「作る」のなかでも、骨組みなどを組み立てるような「作る」ではなく、人の目に直接触れるものを「作る」ことが好きなのだと気づき、すっきりしました!
私自身ノマドニアに参加する前までは会社員として働いていましたが、転職しようと思ったときに一番違和感を覚えたのが、希望の「職種」を聞かれることでした。「広報とかライターですかね…?」と答えていましたが、正直なところ、あまりしっくり来ていませんでした。
今回「(人の目に触れるモノを)作る」ことが好きなのだと気づき、「それができる仕事をとにかくやってみよう!」と思えたのが最大の収穫でした。そして、今後はライティングを中心にお仕事をしつつ、その延長で資料デザインにも挑戦していこうと決めることができました。
▼ノマドニアでの1か月はWebメディアにも寄稿
2.仕事探しに使うサイトや資料の準備ができた
ノマドニアに参加中に仕事を探すことも考えましたが、正直私は同時平行で色々進めるのが苦手なタイプ。そのため、ノマドニアの1か月はワークショップに集中し、その中で仕事探しに必要なものを準備する期間にしました。
個人的にノマドニア期間中に済ませてしまって良かったと思ったのは、ポートフォリオサイト、名刺、職務経歴書のアップデートの3つ。ノマドニアの課題やワークの中で作る機会があったため、ワークショップ後の時間を使ってすべて作りきり、ノマドニア終了後にすぐに使えるようにしました。
特に名刺のデザインはもっとかっこよくしたいという気持ちはありつつも、「まずはあることが大事!」と考えていたので、最低限その部分はクリアできたと思います。
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ポートフォリオサイトは自分でデザインして公開しましたが、「もっとブラッシュアップしたい!でもそこに時間を割くのは避けたい…」と思い、ノマドニアの同期に依頼して、さらにかっこよくしてもらうことができました(涙)そうしてヘルプを求められる仲間ができたのも本当にうれしかったです。
3.“普通”だと思っていたことが、意外と他の仕事で役立つということに気づけた
ノマドニアに参加してうれしかったのは、会社員として自分がどんなスキルを身につけられていたのかに気付けたこと。
人から話を聞いて文章に落とし込めるようになったのは、明らかに読売新聞での経験があったから。先回りして相手のことをサポートできるようになったのは、絶対に総領事館で働いていたことが生きている。トンマナを意識してものを作るようになれたのはJALのおかげ。そして、とにかく色々なツールにさわり「まず形にすること」の大事さを認識できたり、スピード感をもって対応できるようになったのは、oViceでの仲間の影響があったからだと気づくことができました!
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その会社や自分のなかでは“普通”だと思っていたスキルや経験も、意外とほかの組織ではそれを必要としている人がいる。それに気付けるだけで、これまでやってきたことは無駄ではなかったのだと思え、何となく救われた気がしました。
でも、ジョージアに行って一番良かったと感じたのは
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フリーランスとして働き始め、自分はやっていけるのかと不安でいっぱいでした。ただ、ノマドニアを通じて自分のできることや好きなことに気づくことができ、仕事を探すための準備もしっかりできました。
ただ、ここまで書いておいてなんですが、正直ジョージアに行って一番良かったと感じたのは、そこにいる人たちとの出会いでした!
私はこれまで、一生懸命勉強していわゆる良い大学に行き、有名な企業に就職した人生を送ってきました。優等生でいたほうが楽だったので、なんとなくそれっぽくこなしていましたが、正直楽しかったかと言われると分かりません(大学だけはめちゃくちゃ楽しかったけど)。
「大企業は合っていないかも…」と感じ、思い切ってスタートアップに飛び込んだのが2020年末。スタートアップにフェーズというものが存在することすら知らず、周りに迷惑をかけることばかりでしたが、明らかに色々経験できて成長できたなと思えた3年半でした。このスタートアップでの勤務でも今までの凝り固まった価値観から解き放たれたきがしましたが、ある意味でとどめとなったのがノマドニアでした(笑)
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ノマドニアでは出会う人それぞれが全く別の人生を歩んでいて、経験もバラバラ。これからやっていきたいことも違うため、良い意味で「これが答え」というものはなく、「こうあるべき」という考え方を押し付けてくるような人もいませんでした。唯一共通する部分があるとしたら、「それぞれが自分がどう生きたいか、そのためにどう働くか」を真剣に考えていることな気がしました。
ノマドニアはもちろん、ジョージアにいる日本の人たちもおもしろい人たちばかりでした。ご自身で事業をしている方も多く、ぬくぬくと企業勤めしてきた私からすると「本当にたくましいな」と感じる方ばかりで、その人たちを見て「自分自身の道は自分で決めよう!」と思うことができました。コミュニケーションが前向きな方が多く、例えば「こういうことをやってみたい」という話をすると、「おもしろそう!こうしたら実現できそう!」といったコメントをくださる方ばかりでした。逆に、「普通そんなことしない」「それって危なくない?」といった後ろ向きな発言をする人には一人も会いませんでした(笑)
たった1か月半滞在した印象でしかありませんが、自分で決めて自分の人生を歩んでいる人が多く、そのなかで苦労したことがあるからこそ、変に否定的な発言をする人がほとんどいないのかなと感じました。
ワークショップに加え、そこにいる人たちとの出会いも素晴らしく、本当に行ってよかったと思えたノマドニア!そして、最高の仲間すぎて、本当に27期で良かった!ジョージアは1か月半で離れてしまいましたが、世界各地を転々とする中でまた絶対に行こうと思える国になりました。