カスタネット(赤坂舞台芸術祭)
どうも。
水無月です!!!!!
色々中途半端に更新してしまっております笑
どうしてもアウトプットが必要になりこのブログを書いております。
と、いうことで。
10月27日に赤坂芸術祭紫テント公演にて末原拓馬ひとり芝居「カスタネット」に参加してきました。
末原作品の中でもめちゃくちゃ好きな作品で何回も再演まだかーーーーー!!!!ってなっていたところにカスタネットやるよって告知に大歓喜したオタクです笑
テント公演自体がおぼんろのキャガプシーぶりなのもあり、久々の感覚にうきうき。
受付開始ちょい前に会場に到着したらもう列がと戸愚呂を巻いてて驚き。
列整備してくれたお兄さんがとても面白い案内をしてくれてにっこり。
※帰りにお兄さんも役者さんというのでお名前きいたところ二條正士さんという方でした!
受付開始して中の座席が上下桟敷席か背もたれある階段席で別れてるよーって案内があり、まぁ安定の桟敷だったオタクなんですが、中に入るとステージと近い&横の幅が狭いというこれぞアングラテントな空間に懐かしくなりました笑。
会場では熱くなるからとうちわを配っていてなんだかお祭りめいた雰囲気を感じたり、久しぶりの仲間との再会などもありいいなぁと感じる開演前。
一方でステージで黙々と作業する末原さんを撮ったり。
※写真撮影自由な空間でした。
ちなみに完成これ。
末原さんの手にかかればテープも舞台美術になってしまうのだからすごい。
そんなこんなで開演。
おぼんろではおなじみの語りからはじまって久々に想像力の練習タイムくるやったああああああの気持ちで目をつぶりました笑
やっぱり末原さんの語りで想像力の練習する時間めちゃくちゃ好きな時間だと噛み締める。
そんなこんなで演目スタート。
※ネタバレ注意⚠
このカスタネットという物語。
6年前に1度観ているのですが改めて時を経てみるカスタネットの印象はまた新鮮なものだったなぁと思います。
6年前に書いた当時の感想は上のリンクからどうぞ。
ちなみに語彙力全くないのでほんとあれです笑
まずドブロクですが6年前よりも泥臭さがあり、起きる出来事1つ1つに心が動いている様子を感じてカスタネットといるときはなんだか幼い子供のように見える瞬間があるのがとても印象的でした。
末原さんが歳を重ねた影響もあると思うけど。
でも、今出てきたドブロクはこういう男なのだと思えるのもやっぱり再演ならではの感覚なのかなぁと思います。
ドブロクの幼少期のセリフの始まり。
このセリフめちゃくちゃすきなんだよなぁ。
ドブロクの生い立ちはいいものではない。でもそんな悲劇は神様が風邪を引いたからなんだと。
子供ながらにそう思える感性いいなぁ。
そして神様に裏切られた少年は
そう心に誓って。
ドブロクになったんだなぁ…と。
6年前に感じたドブロクの印象はすごくとんがっていた気がするんです。
もう生きることに一生懸命でもない。
いつ死んでもいいやって心ではおもってそうな何だか空っぽなイメージ(概念)
だからこそ今回のドブロクという男の印象がほんとに違ってて驚きだし、ドブロクかわいいってなった自分がいるのでダメです。
たぶん泥臭くなったのもあるし、感情の見え隠れも激しかったから哀れさが際立ったんだろうなぁとおもっているんですが(勝手な分析)
一方でカスタネットですが改めて察しも頭もいい子なんだなぁと思うところがあります。
ドブロクと最初に出会った日。
もうこのセリフだけでカスタネットのこと好きだわってなる。
ちなみにこの登場シーンで限界オタクすぎて泣いてる笑
そしてこの後自己紹介をするのだけど、カスタネットはドブロクが元気がないとおもっているんですよねぇ。(察しのいい幼女最高かよ)
しかも最初の声のやり取りだけでわかるようにカスタネットはめちゃくちゃ茶目っ気がるの!!!!!!!!
ほんとは鍵が開いているのにそれを後出ししたり、グルーヴが足りないからって手拍子はやめてみたり。
この2人の最初のやり取りがたまらなくすきなんですよ~~~~
なんというか末原さんが歳を重ねたことによりカスタネットが成長した印象もあって6年前よりももう少し上なイメージなんだよね🤔
実は1番影響を受けてるのはやっぱりカスタネットではという気持ちもあったり。
あとはやっぱり二人で子守り唄を歌うシーン。
くるくる入れ替わるドブロクとカスタネットめちゃくちゃよき(一人でやってるのにそこに二人が存在していて好きなシーンすぎる)
子守り唄聞くとパダラマジュグラマみたくなるよね…(末原作品あるある)
初演の二人の年齢差って結構離れているイメージがあって、それこそおじさんと幼女てきな。
なんならドブロクはカスタネットくらいの子が子供でいてもおかしくないような印象だったんですが、今回はカスタネットが小学校1~3年くらいでドブロクは20代後半~30代前半くらいな印象が個人的にありました。
ドブロクに人間味が増したからなのかまだ心が絶望しきっていないみたいな?なんていうか危うさみたいなのを感じたからなのか。そんな印象。
私はこの作品を「末原作品の少女漫画」だと思っています。(いろんなところで言い過ぎな)
末原作品で男女ものってあんまりないのもあるかもですが…(夢語のケンとるんも少女漫画ぽいけど)
雑誌で例えるなら「カスタネットは花とゆめ」「ケンとるんはりぼん」って感じがする(オタクの主観)
まぁとはいえ、ドブロクは最後の最後にカスタネットへの気持ちに気づくんですよね…
花瓶の言葉は二人だけの秘密で語ってはくれないってのも粋だよね。
だけど涙を忘れた男が泣きながら語ってくれた物語だからさ。
あ~~~しんど。
残酷で悲しくでも優しくて綺麗で美しい。
そんな物語。
またドブロクとカスタネットにあえてうれしかったなぁ。
衣装と舞台美術がまぁほんとにかわいい。
どうかこの物語が世界中に広がることを祈ります。
素敵な時間をありがとう🌼