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山梨県小菅村の超高齢社会が抱える課題に向き合う

ミナカラは、2022年より山梨県東部に位置する小菅村の患者さんに「オンライン服薬指導」を行っています。
小菅村の人口は666人(2022.4 時点)65歳以上の住民が多く、高齢化率は45.3%。ほとんどの世帯が1〜2名で、村内には診療所が1つ。
薬局やドラックストアもありません。

小菅村が抱える課題:お薬を受取るハードルが非常に高い、医療過疎地である。

▲小菅村唯一の診療所「小菅村診療所」

小菅村診療所は、基本的に院内処方ですが、在庫できる薬には限度があります。採用薬以外の薬が処方された場合、患者さんが薬を受取るためには村外の薬局まで行かなければなりません。
村外の薬局までは車だと片道約30分。公共交通機関はバスのみ。平日の3往復しか運行されておらず、片道1,000円以上もかかってしまいます。

解決策:2022年 小菅村診療所と連携 ミナカラ薬局の「オンライン服薬指導」開始

患者さんの利点:労力、時間、コスト削減でき、薬を手軽に受取れるようになりました。
小菅村診療所での診察後、そのまま自宅に帰り、時限的措置である「0410対応」(電話のみで服薬指導ができる)を活用し、電話にてミナカラ薬剤師から服薬指導を受ける。その後はお薬が届くのを待つだけ。
ミナカラからの送料は500円。遠くの薬局に行かずとも、自宅にお薬が届くようになりました。

小菅村診療所の利点:医師が採用薬の在庫を気にすることなく、患者さんに本当にあったお薬を処方できるようになりました。

2023年7月
ミナカラ薬剤師の現地訪問

2022年から小菅村の「オンライン診療」を行ってきましたが、新型コロナの拡大による「0410対応」(電話のみで服薬指導ができる)を活用した時限的措置の中での対応でした。 2023年8月より本来の形である、ビデオ通話での服薬指導が必須となったため、小菅村診療所及び患者さんに利用手順をしっかりお伝えするために訪問しました。 ミナカラではLINEを使用した「オンライン服薬指導」を行っていますので、タブレットを診療所に貸与、小菅村診療所内で引き続き「オンライン服薬指導」を行える設備を整えました。

▲タブレットに小菅村診療所のLINEアカウントを開設

ミナカラの「オンライン服薬指導」をご自身のLINEアカウントで受けたい、と言ってくださった患者さんのご自宅に伺って利用手順を説明いたしました。

▲ご自宅までの道のりも険しく、自宅に薬が届く事の利便性を実感しました。

LINEを活用した「オンライン服薬指導」の利用手順をしっかりお伝えし、患者さんとミナカラ薬剤師がオンラインでもオフラインでも連携できる環境を整えました。

▲「初めまして!」と自己紹介のハガキを手渡す薬剤師の二人
▲ビデオ通話での「オンライン服薬指導」のテスト

「500円で家まで届けてくれるなんて!! 安くてありがたい。」

患者さんから実際に頂いた嬉しい言葉です。
現場の声を聞くことで、ミナカラ薬局としてデジタルの強みを活かし、医療過疎地へのサポートができている事を実感することができました。

▲別れを惜しまれながら、患者さんのお宅をあとに。

引き続き現地に足を運び、ユーザーの声に耳を傾け、小菅村での取組みを他の医療過疎地へと広げていきたいと考えてます。

ヘルスケアが本来保つ力を存分に発揮できる未来へ

ミナカラは医薬品EC事業の他、
オンライン服薬指導の提供、薬剤師との無料チャット相談のサービス、一般用医薬品の共同開発やヘルスケアコンテンツの作成などを行っています。
ユーザーに寄り添い、それぞれの理想を追求できるサービスを提供していきたいという想いで、創業から10年、走り続けてきました。

noteでは、今までの、そしてこれからの、ミナカラのチャレンジの数々を発信してきたいと思います。

どうぞ、お楽しみに!!