リバイスのはなし③

 これまでヒロミと狩崎のあれこれ、さくらアギレラ玉置の話をぐちぐちしました。
 で、ベイルスピンオフもアニメも、最新30話もやっぱり観なくなってしまった。これだけ文句書いてても公式が絶対というのはもちろんあるので、作品は作品であれで正解です。正解で居てもらわないと困る。
なので多分記事にまでして書くの最後なので、気になってるのまとめて書くけど、まず

4.リバイスがテーマとした家族って遺伝なん?

 家族の話をやるって言ってもさ、このご時世に和気あいあい仲良く一致団結して戦う!みたいなことはやらないだろうし、逆に血が繋がってなかったとか、他人の寄せ集めでも信用で繋がる集団を家族と呼ぶのが逆に流行りなとこあるじゃないですか。流行りっていうかさ、もう血の繋がった家族だから絶対側に居なくちゃならないなんてことはなく、傷付けてくるものからは離れよう、それが当然の社会になればいいよねって、今、それこそがみんなの希望やないですかね。 
 だから、リバイスでも今この時代に家族の話やりますってテーマとして掲げたならさ、そういう話になるのかな、ニチアサだしって思うやん。今のところ「悪魔の細胞を持った異常な家族の異常な話」でしかやないよね。いや、それでも家族って一つの小宇宙で、隣の芝生は青く見えるじゃないけど、「あんな幸せそうな五十嵐家も一筋縄では行かない」ならまだそうかみんな幸せそうに見えても大変だなってなるけど、隣の芝がウィークエンドだもんでどこにも対比がない。
 なので途中まで狩崎家に期待してたんです。五十嵐家の対になる家族として。真澄が生きていて、過去に因縁があったなら、尚更そうじゃないですか?父親の研究者とその被検体という関係性をそのまま受け継いでいるわけで、しかし片方はその父親に死んだふりをされ続けていて、片方は共に暮らしてはいたけれど父親のせいで生まれながらに悪魔の末裔である。父親を越えたいジョージと父親を心配する一輝を通して、二家族の違い、在り方を問うでも良かったと思うんですよね。簡単に言えば父子家庭と両親揃った5人家族の対比にはなるんだけど、視聴者にだって色んな家族の形があって、結果比べるものではないに着地するのが理想というか…。
 ただなんていうか、もう全部ギフのせいだから、家族という人と人とが向き合って生まれるものじゃなくて、全部遺伝のせい!で済んじゃって、なんだかなあ。
 だって両親の過去がどうとか、あの家族の中で一輝が長男として苦しんでた理由にならなくない?ギフとか悪魔とか、そういうの抜きでもぷらぷらしてる父親とそんな父親に惚れ込んでる母親、思いやりがあるようでいてない、自分に家族の長を押し付けているような両親を何処かで信用してない一輝に見えたので…。
 別に将来子供たちが悲惨な目に合うのが予見出来たなら産むなよとまでは言わんけど、親の都合で子供の未来が決まってる状況に関しての疑問みたいのが子供たちの口から、特に一番辛かったであろう一輝から出てこないの、どうあっても親を嫌いたくない子供のそれ過ぎて見てて悲しいし、そういう時こそ本心を語る悪魔としてのバイス、性格の悪い狩崎(もう存在しません)が、親は関係なく君たち自身は戦いたいの?って聞いてほしかったよね。
 そもそも一輝はライダーより銭湯のが大事っていうスタンスでいたのに、ライダーの方へ背中を押したのママさんだよね?パパさんの状況からして、ライダー勧めるの普通に話の整合性が………まあ…もう本当に普通に見てても変だよ、それみたいな部分すら気にしてないんだよね…きっと細部に神を宿さないんだろうね。
 

5.悪魔って結局なんなん?


 で、もやもやしてるのは悪魔というテーマもそうで「人間誰しも心の中には悪魔を飼っている」って導入だったと思うんだが、途中からあの人には悪魔がいる、あの人にはいないってなってたよね…?個人差、大小あれど、悪魔って悪意、欲望とも言い換えられるから、それが存在してない人間なんて、そっちの方が怖いでしょ。まあ変身に使えるほどの悪魔ってことなんだろうけど、定義づけが曖昧なままだった気がする。
 カゲロウだけ分離しないタイプだった理由も話に出てこなかったよね?三兄妹、三者三様の悪魔が必要だったのは分かるし、一人二役をビジュアル的にもやらせたかったのも分かるけど「大二が未熟で臆病だから悪魔とさえ離れられない」ぐらいのことを言っておけば、カゲロウだけがやけに早く退場する理由付けにも出来たと思うんだよ。分離して上手くやって行けるかも!となった矢先にギフ様の影響でそうも行かなくなる、バイスやラブコフとは違って人間の姿を持つカゲロウだから警戒もされず、余計社会に悪影響を及ぼす可能性がある。だから、大二の想いとは裏腹にカゲロウとは、どうしても今このタイミングで向き合わないとならないことにまだ納得出来るじゃん。
 あれじゃどう見たって今後の尺の都合でカゲロウカットしないとならなかっただけにしか見えんじゃん。消滅ってなんだよ、せめて融合って言ってくれよ。カゲロウを抱えて生きていくには違いないんだから、まるで何もかも消えて無くなったかのような言い方しないでくれ。
 でもまあカゲロウが人気キャラなのを把握してないわけがないから、本編後にスピンオフやるとしたら一番にカゲロウ外伝になるのかな。無から大二の初恋の女を生やそう。美人姉妹の大人しい妹で、大二は親近感から片思いしてたけど、その子が好きだったのは一輝兄でした…で、成長してその子がデッドマンズ絡みの件で大二に相談しに来るけど苦い初恋の想い出がフラッシュバックし、カゲロウと入れ替わってしまいーーーーみたいな。普通にありそうだし、お前も報われない恋をしてたんだなって泣きながらヒロミさんも出てきそう。ネタはいくらでも思いつくね……。

 でさ!でさ!もう一つのテーマだった「銭湯」もあんまり入ってるシーン無くなってしまったし…って思ってたらアニメになんか湯!なタイトルついてた?からそこで回収するんだ〜ってなった。見てないけど。やっぱり生身の人間だと、狩崎以外はお湯に浸かってるの肩ぐらいまでしか映さないとしても色々厳しいのかなって。
 なんか私が見たかったリバイスというか、銭湯でのシーンって裸の付き合いででしか言えないようなことがあるだとちょっとあれかもしれないけど、緊張が緩んでぽつりぽつり本音が出るみたいなことだったなあ。ヒロミさんの口からガガって出たのもお風呂入ってた時だしね。あと構造上あり得ないのかもしれないけど、男湯から一輝が、女湯に居るのがさくらだと勘違いして「アギレラってこうやってデカい風呂入ったことあるのかな?風呂に入れば誰だって余計なこと考えずに幸せ〜って感じられると思う。いつか連れてきてやりたいよな」って何気なくアギレラ様本人に言っちゃうとかさ。
 あんまり銭湯って行ったことないけど、無防備でいて良い、ただぼんやりとしていいっていう場所があるってのはそれだけで救いだし、そういう場の力を信じてるからこそ、一輝は家族とか悪魔とか関係なしにしあわせ湯を守りたいんだっていうのを伝えて欲しかった。それが「本当の一輝」だろうから。これからそんな展開があるのかな。もう見る予定もないのであれですが。

 あとなんかまだまだたくさん愚痴があった気はするけど、DEARGAGAがもうそろそろなので黙ります。 
 1年、現行を好きで居続けるって本当に大変だなと思いました。そもそもなんで戦隊もライダーも1年やるんだろう。ディケイトとかは特例で、やっぱり慣例だから?歴史だからなのかなあ。私も最初は推しの演技が1年も観られるなんて奇跡じゃん(1クールで死にましたが、というか最初から死んでたが)って泣いて喚いて、よく分からんけどニチアサ出ることでファンが増えるのが嫌すぎて脈と胸の痛みで心電図を取りました、2021年8月。笑え、笑え!でもこっちは本当に切実だったんだよ!そこまで追い詰められても、向き合おうオタクも最初は居たんだよということを書き記しておきます。推しの演技はまた伝説になったし、ファンもたくさん増えて嬉しそうなので本当にそれは心の底から良かったです。
 リバイス終わるまで、あと4ヶ月ぐらいか。その間にアンチ辞めました!って言えるようになりたいな。また観たいと思う時が来ますように……。
 

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