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『解散』で思い出したこと
今日は4月21日。何年も前、私が人生で初めて『解散』の重みを知った日。
今年の3月12日に思い出したことがあった。かつて愛して止まなかった人達…TM NETWORKの『終わり』を知った日のことだ。
1994年4月21日。私は19歳、大学生。
その日は水曜日だった。深夜1時から毎週、オールナイトニッポンの第1部は私の大好きなTMの木根さんが担当していた。頑張って、リアルタイムで聞いていた(それでも翌日の1限目は絶対に遅刻せずに出席していた)。今夜は何があるのかなぁと新聞のラジオ欄を見ようと新聞をめくる。目的のページの右側に3人の写真が見えた。何かの宣伝かな、まずは今夜の…あれ? TMの3人でやるの? ん? 終了? 終わるって、何が? 番組? は? これくらいを一瞬で考えて、やっと問題の右側のページを見ました。そこでやっと気づくんですね、【終了】の文字に。当時の新聞の画像をネットで見つけました。こんな感じ。
【終了】の文字が大きすぎて、私の目には写真しか入ってなかったんです。言葉にならない衝撃を受けて、そのページに書いてあることをきちんと読んで、呆然として。それでも家族には何も悟られまいといつものように支度を整え、駅へ向かうために自転車を門から外に出して。そのときに空を見上げました。広がるのは雲ひとつない、真っ青な世界。「どんなに悲しくても、空って青いんだなぁ…」と思ったのをはっきりと覚えています(もしかしたら多少、美化されている可能性はあるけれど)。あんなに前のことなのに。
最後の東京ドーム2日間も行きました。あ、そういえばタイトル、『LAST GROOVE』だったな。V6とGROOVE繋がりだな。そのときのパンフにはこう書いてあったそうです。これまた拾った画像でごめんなさい。私達も、ちゃんと愛されてたんだな。
※ここまでに出てきた2枚の画像は、こちらの記事でちゃんと見ることができます。
まあこの後、音楽的に彼らは3人だったり1人ずつだったり、社会的にもあれやこれやありながら進んでいくわけですが、当時の私にはそんなこと知る由もありません。
そんな重たい『終わり』を経験した後、私の方もいろいろと好きな音楽を見つけて、ちゃんとここまで歩いてきました。きっと一生ついていくんだろうなぁと思っていたアーティストは空に還ってしまったけれど、この別れ(これもある種の『終わり』だよね)も1つの経験としてちゃんと自分のものにできたと感じているし、今でも…いや、きっと、永遠に、彼は別格。まさに、こんな風に。
もうずっと僕は歩いている 突然の最後の続きを
-『Remember your love』 by V6
どうして3月12日にこんなことを思い出したかというと、ちょうど1年前に、V6が解散宣言を出した日だったから。
同年の11月1日には実際に解散する。いや、たくさんの方々が使っている言葉…完結したんだと表現しておきたい。完結した後に手を出した私はただいま絶賛大火傷中(後悔はなくむしろ楽しい)なのだけれど。
永遠なんてものは、ないと思ってる。
だけど、その対象と本当に逢えなくなったとき、自分の心の中に【永遠】と呼びたくなるスペースができる。そんな気がしてる。
そして。
その大好きな人がいなくなった後、しっかり生きていくことこそが【愛】なのだと、私は思ってる。
あなたがいなくても大丈夫。あなたからもらった多くのものを胸に抱えながら、ちゃんと歩いて行ける。だから、そこから見ていて、と。
そうなんだ。きっとここから、【愛】なんだ。
…いやいや、この言葉に落ち着きたかったわけじゃないんだけど、なんかそうなっちゃった(笑)。
(そして唐突に終わる…そう、終わりはいつだって突然なの)
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