【ポケモンユナイト】中級者向け考察記事#3 ミクロ上達論
こんにちは!minaboのポケモンユナイト中級者向け考察記事「ミクロ上達論」です。
MOBAというゲームジャンルに詳しい方であればミクロ、マクロという言葉を聞いたことがあるはずです。ミクロは小さいこと、マクロは大きいことが語源なのですが、MOBAにおいてはミクロはゲームにおける局所的な知識や判断、マクロはチームゲームの作戦や大局観に関することを指します。
今回はポケモンユナイトにおけるミクロについての記事です。ミクロを上達させるためにどういうことをするべきか、MOBA初心者から7000試合以上ソロランクをしている筆者が考えてきたことをお伝えします。
ミクロ上達の方法論
ミクロを上達させるために、段階的にどんなことをするのが良いか、筆者が考えていることを解説します。
ちなみにこういった方法論は他MOBAの記事でより詳しく解説されているので、気になる方は調べてみてください。
基本的な操作方法、ポケモンの特徴を把握する
基本操作一つに注目しても、実は難しいものや個人差があるものはたくさんあります。
わざパネル感度(switch)
カメラ感度(switch)
わざのターゲットを向く
カメラ移動(スマホ)
上達を考えているプレイヤーであれば、自分がやりやすい設定を見つけたり、難しい操作がうまくできるようになるまで練習場で練習するのが良いと思います。
次にポケモンの特徴について。ゲーム内の説明で記載されていない特性やわざの効果が多数あります。そういったものについて、有志が調査したものがまとめられているサイトがあるのでそちらで確認し、正しい効果を認識することが大事です。
想定外のシナジーがある効果であったり、ビルドに影響してくるような効果やダメージ計算が存在する場合があります。
上位プレイヤーの真似をしていいイメージを身に着ける
まずは上位プレイヤーの動きをそのまま真似してみましょう。なぜその動きをするのかはとりあえず分からなくて大丈夫です。真似をすることで、いいプレーのイメージをつけることが目的になります。
上位プレイヤーのプレーは、大会だったり、それぞれの配信や動画だったり、またはユナイトの観戦から上位プレイヤーのマッチを見ることができます。
動きを理解してイメージとの乖離を埋める
上位プレイヤーの動きを真似していく中で、悪い癖や間違ったわざの使い方などが矯正されていくため、同じポケモンを使っているにもかかわらず違うポケモンを使っているような感覚におちいることもあります。(特に要求操作が難しいポケモンでは)
そういった段階を乗り越えるためにはプレー回数を積むことと、参考にしているプレイヤーの動きを繰り返し確認することが大事です。繰り返し行うことで、動きの意味を理解することができるようになるはずです。そしていいプレーのイメージと、自分の操作しているプレーとの乖離を埋めていきましょう。結果的に上位プレイヤーの動きに近づくことで、ミクロの上達という目的が達成されます。
具体的なミクロ
上位プレイヤーの動きを見てイメージを持つ際に、筆者が主に意識しているミクロの一例を記します。
ダメージトレードの判断を行う
ダメージトレードとは、敵味方で攻撃しあい、ダメージを与えあうことです。
ダメージトレードが有利になる戦いであれば、積極的に行うようにします。逆に不利になる戦いであれば、できるだけ戦いを避けるようにします。
有利不利の考え方としては、人数差、レベル差、ユナイトわざ、ポケモンの相性が基本となります。上の画像ではポケモンの相性自体はバシャーモが有利なのですが、ファイアローとバシャーモはレベル差が2あり、かつマップに写っていなかったピカチュウが戦闘に参加しているため人数差とレベル差で不利なので勝てません。
レックウザ戦でも有利不利を判断したうえで戦闘の積極性を決めましょう。
また、厳しいことですが相手とのミクロ差もかなり影響します。わざの避け方やダメージ軽減、ダメージを増やすようなもちものやわざの当て方によって基本的な有利不利が逆転します。なのでこういった即時の動き方(フィジカルと言ったりもします)は常に改善していく意識が大事になります。
上位プレイヤーはこういった要素を踏まえたダメージトレードの可不可や、どの程度トレードできるかという判断が速く正確です。一般プレイヤー目線では、何をもって判断するかという要素を常に考えることで、自らがプレーする際の判断力を鍛えることができると思います。
戦況の有利不利を判断すること
フィジカル差を活かすこと
有利な陣形を作る
「陣形」とはあいまいな言葉なのでもう少し具体的な状況として落とし込みますと、
チーム全体のポジション
フォーカス対象における味方の立ち位置
この二点が主な意味となります。
大会で勝つようなチームはいい陣形を作るのが非常に上手い。いくらソロランクで連携が取れないと言っても、知識として覚えておくことで応用が利くので意識した方が良いと思います。
チーム全体のポジションというのは、集団戦でチーム5人の位置取りがどこにあるかということです。ポジションが良いというのは、相手陣に近いブッシュを取れていたり、相手に気づかれずに裏を取れていたり、オブジェクトに近い立ち位置に多くの人数がいるといった場合に使われる言葉になりますが、ポジションが良い=その集団戦は有利というのは早計だということは注意しておくべきでしょう。また、ミクロの観点ではポジションが良い場合はプレーの幅が広がるため隙を見せない(不正解を選ばない)ことが大事になってきます。
あくまでポジションは集団戦の一つの要素に過ぎず、人数差、ユナイトわざの数、レベル差とあわせて総合的に集団戦の有利不利を判断するようにしましょう。
次に、フォーカス対象における味方の立ち位置についてですが、できるだけ対象を囲むように立つことが大事です。
これはソロランクでも簡単にできるミクロなので、ぜひ意識してみてください。
マップを有効活用する
2024/8時点でメインのマップであるテイア蒼空遺跡は、細かい壁やブッシュが多く存在するマップです。
範囲攻撃スキルをブリンクで避ける際に壁抜けを利用したり、対象指定スキルを避けるためにブッシュを活用するなど、場所による細かいテクニックを活用していく意識を持ちましょう。
特にブリンク技が多いファイターやアサシンを得意とするプレイヤーを参考にすることで、この辺りの知識が勉強できます。
リソース消費を誘う
リソースとはわざやバトルアイテム、特性のことです。これらは一度使うとCTが発生します。
相手のリソース消費を誘う動きをすることで、戦いを有利に進めることを意識しましょう。自分には効果が少ない(妨害無効がある状態で相手の妨害わざを受けるなど)、またはスキル自体を避けるようなミクロが必要になります。
特にユナイトわざや脱出ボタン、ポケモンの特性など、CTが長いリソースを使わせることができれば大きな有利につながります。
なお、ユナイトわざは強力なわざなので、使わせたら引く意識が大事です。
上位プレイヤーの中でもチームのエース格のプレイヤーは特に誘う動きが上手いので勉強になります。ソロランクでは一つの動きに対してオーバーリソースを吐いてくれることが多いので、この技術を習得するとかなり有利なトレードができます。
範囲指定わざをもつポケモンに対し、ギリギリ当たるか当たらないかの動きをすることで相手のわざを誘う
カウンターとなるスキルがある状態であえて相手のわざを使わせることで相手のわざの価値を下げる
リソースを温存する
相手のリソースを消費させると同時に、自分や味方のリソースをできるだけ温存するようにしましょう。ユナイトわざなど、大きいリソースをチーム単位で浪費すると戦闘が不利になります。また、想定外のリソースがある可能性を踏まえてリソースを温存しておく必要があります。
リソースを抱えたままKOされてしまうリスクがありますので、あらかじめリソースを吐くタイミングを考えておくようにしましょう。相手のリソースと自分のリソースの対応を考え、適材適所にリソースを吐き、無駄なリソースを吐かないような意識を持ちましょう。
上位チームは皆もれなく上手いミクロです。ソロランクでは自分だけが温存しても仕方ないですが、それでも知っておいて損はないミクロです。
相手のリソースに合わせて自分のリソースを消費する
リソースを適当に使わないようにする
おわりに
このMOBAというゲームジャンルはミクロが最も大事な要素であると筆者は考えています。大会が一番盛り上がるのはスーパープレーが披露された時ですし、ポケモンを上手に動かせた時や相手より上回った動きをできた時にこのゲームが一番楽しいと感じるはずです。
しかし、ミクロは個人の問題であるという捉え方だったり、センスで済ませるような風潮からか、ミクロについての指摘や解説が少ないように感じています。
本記事は、そんなミクロについて、上達論の一環として言語化してみようという動機で書きました。正解はない分野ではありますが、この記事を読んで何かしら気づきがあったら、どんどん実践してみてくださいね。
不定期にyoutubeで配信しておりますので、普段のプレーに興味がある方がいらっしゃればぜひご覧ください!
終(記事:minabo)
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