公に語られない死、あるいは語ることのはばかられる死、忌むべき死、忌み嫌われると決め付けられる死(その1)
夫の両親は、善良ないい人達です。しかし、生まれてからこのかた、二人共G県を出たことはなく、地方の地元の小さなコミュニティの中で生きてきたと思われます。
私などは、親の都合で逆に一つ所にとどまることがなく、コミュニティというものと縁のない暮らしをしてきました。住居は都内のマンションで、ご近所にどんな方が住んでいるのかもほとんど知りません。
価値観の違い、周囲の状況の違いは、夫の死によって改めて大きいことを思い知らされました。
夫の両親は、夫が亡くなって3年近くが経った今も夫の死を隠しています。