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『いちばんたいせつなことは、目に見えない』

私の思い出の本の一冊、サン=テグジュペリの「星の王子さま」。
昨日、何気なくまた手に取ってみた。

初めてこの本を読んだのは確か20代前半。なかなかの大人になってから。

フランス語の勉強で原文が教科書に掲載されていて、せっかっくだから日本語訳の本もちゃんと読んでみようと買ったのが読んだのがきっかけ。

20代前半で、まともに恋愛もしたことなかったときだけど、
初めて読んだとき、なんて切ないお話なんだと思った。
王子さまとバラの報われない切なさ。でも、大事なのはハッピーエンドだけじゃないっていうことを気がつかせてくれた。

「いちばんたいせつなことは、目に見えない」忘れないでいるために、王子さまはくり返した。
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」

「星の王子さま」サン=テグジュペリ

このキツネの言葉、「絆」や「愛情」「誰かを想う気持ち」「共有した時間」が実は一番大切だということ。目には見えなくても、確かに存在するもの。

離れ離れになった後も、王子さまもバラも、それぞれがお互いを大切に思う気持ちで繋がることができていたことがわかる。

二人が一緒に過ごした時間は、ほんの束の間だったのかもしれないけど、
私には、二人にとって永遠に記憶に残る、意味のある時間だったんじゃないかって思う。「一瞬が永遠になる」という感覚に近いのではと思った。

そんな奇跡のような、かけがえのない体験は、そうそう日常生活で起こることなんて滅多にない。だから、誰かとそんな体験が共感できたとしたら、これ以上に幸せなことはないんじゃないかと思う。

一人では味わうことのできない体験。それは、これから先もずっと記憶に残り続けることができる、大切な宝物のようなもの。少なくとも、私ならそう感じられる。

本当のところお互いに見えているもの、感じているものは、もしかしたら違うのかもしれない。

だから、結局、その瞬間どれだけ相手のことを想い、愛することができたかを自分の中で感じることが大事なのかもしれない。

そんな気持ちを大事にして、これからも生きていきたいな。

最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました💖


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