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OD!i

70
恋文おとぎ話開幕。
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『OD!i』第70話「精神への旅路⑤」

「…………、ふぅ……」  疾走回路はなんでも可能にしてくれる能力ではありません。 元々の…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第68話「精神への旅路③」

「……は、ぁははは……」  正午を過ぎて、あたしは今、 瑞希図書館近くの喫茶店【CookPell…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第67話「精神への旅路②」

 ここはこれからあたしが大変お世話になる場所。 ですから、適度な緊張感と礼儀礼節を忘れて…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第64話「髪型①」

 午後十六時半頃、弥那町裏通りにて。 あたしは「理美容室」という言葉を、 初めて知ったも…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第63話「公衆電話②」

 お昼休み、 eとEのクラスメイト達でお食事です♪ 雁野先生と川瀬先生はいらっしゃいません…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第62話「公衆電話①」

 およそ穀雨の初候。 その名の通り、 本日はたくさんの作物へ恵みの雨が、 昨夜から降り続…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第61話「汝の敵を知れ②」

 杏莉子の提案も無事に終了し、 解散の雰囲気流れる矢先、 雁野先生がいつの間にかいらっしゃいました。  あたしは内心驚きはするものの、 もう一同で、 明らに動揺をしている人は居ません。 「大分よさそーだな。おまえら全体の事を言ってんだぜ? 特に早水は運にも恵まれているよーだな? おまえらの為に、精魂込めた歌坂からのトレーニング表ももらってオイラちゃん満足だ。皇? 開いてくれてサンキュ」 「いえ、こちらこそです雁野先生。恵喜烏帽子さんや神守森さんの提案が、小生を開

『OD!i』第60話「汝の敵を知れ①」

 恵喜烏帽子氏との一日から次の日。 マラニックまで、あたしは祷と一言も話せなかった。 し…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第59話「独裁の両眼③」

「俺は今もまだ暗闇の中を歩いているが、ここの日々の生活の中で謙虚を学べている。学園(ここ…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第58話「独裁の両眼②」

 同日午後一時五十分。 駅前喫茶店【YURI】。  服装には迷いましたが、 きっと真面目…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第55話「愚者もしくはヴァース‐コーラス③」

「……ふむ、つまりおおよそは二人共が、命に触れていられる場所。音に触れていられる場所に居…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第54話「愚者もしくはヴァース‐コーラス②」

 自室のテレビで調べた天気予報では、 降水確率の極めて低い曇天の中、 今あたしの目の前に…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第52話~捧華の日記~「涙がほおを流れても②」

 あたしは管理人室のお電話の前、 もうこれで五代様に、 三度目のお世話になります。 多分…

恋刀 皆
2年前
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『OD!i』第50話~マラニック先頭~「献身」

 世陽緑地(ぜひりょくち)に、 先頭で走った、 俺、恵喜烏帽子 御門は、 ちっと、 イラついてる。 ……………… ………… …… 「神守森さん? あんたはなんで、俺に全力で応えてくれなかったんですか?」  俺はやや息を切らしながら、 俺すら兎(ペースメーカー)にする者へ問い詰める。 「われが人として在りたいが為だ。恵喜烏帽子をおとしめるつもりは無かった、許せ」  揺らぎのない強く厳かな声音が返ってくる。 相手が上位だと分かっていても、 だからこそ、俺は