スパイスの嗅ぎ比べ

スパイスという言葉を見た時に連想するのはどんな香りでしょうか？香ばしい？エキゾチックな匂い？きっとスパイスにも多様な香りの世界が広がっているに違いない！！ということで前回のハーブの嗅ぎ比べに続き、今回はGABANのスパイスを10種類ほど取り寄せて嗅ぎ比べてみました！

・アニス（原産地：スペイン）
ウーロン茶のような雰囲気。甘やかで、ほんのり香ばしい匂い。

・オールスパイス（原産国：メキシコ）
黒胡椒、木の皮、タバコを連想させる、力強くドライな香り。

・カルダモン（原産国：グアテマラ）
山椒を思わせる爽快な香り、ほんのり柑橘のようなニュアンスも。

・キャラウェイ（原産国：オランダ）
紅茶のような華やかな香りや、アロンアルファとかの接着剤のような甘さを感じるような匂い。

・クミン（原産国：インド）
食欲をそそるカレーの香り、煎った黒胡椒、ドライな木の皮、甘味・苦味・香ばしさを連想させる香り。

・クローブ（原産国：スリランカ）
強烈な清涼感と苦味を想起させる香り。病室にいる気分になる、青白い色のイメージ。

・コリアンダー（原産国：モロッコ）
七味や柚子を連想させるような、上品な香ばしさと爽やかな香り。

・ディル（原産国：インド）
日光浴しているようなすっきりとした緑色を思わせる香り、干しブドウのようなほんのり甘い香りも。

・ナツメグパウダー（原産国：表記なし）
山椒や土（黄土色）のイメージ、ピリリとドライながらも穏やかな香り。

・フェンネル（原産国：インド）
ヨモギを蒸したような匂い、緑の葉や薬湯のイメージ、薬効のありそうな清涼感、ほのかに甘い香りも。

・メース　（原産国：インドネシア）
根菜系の土っぽさと、樹液のような甘めの香りを放つ。ものすごく図工室（ニス）の香り。

・ローリエ（原産国：アメリカ）
黄色いカラシを思わせる香り、パリパリ砕くと、スッキリ目が醒めるような清涼感。

【スパイスを嗅ぎ比べた感想】
スパイス＝インドカレーっぽいイメージが強かったのですが、実際比較してみると、原産国も多彩で、匂いも統一性はなく、それぞれ独自の個性を放っているように感じました。爽やかなものもあれば、香ばしいものもある、甘そうなものもあれば、辛そうなものもある。摩訶不思議な世界が広がっていました。
商品説明や巷のレシピなどでざっと用途を見渡すと、カレーだけでなく、スイーツにも使用されたりしています。複雑な香りが加わることで味に深みが増すのかなと。奥深いスパイスの世界。より多くの種類を試して深堀りしていきたいです。