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組織のチカラ:「ダニエルキムの成功循環モデル」


①ダニエルキムの成功循環モデルとは

・組織が成果を上げるために必要な要素とプロセスを明らかにしたもの
・サイクルの回し方で「Goodサイクル」と「Badサイクル」がある
 →生産性を上げたり、職場の問題を解決する大前提が「関係の質」の向上であり、そのためにコミュニケーションのあり方を大切にする/見直すことが大切と言われている=心理的安全性を確保し、メンバーが不安なく取り組める環境を用意することが結果として成果向上に繋がる。

(1)Goodサイクル

・メンバー相互の”関係性の質”を高めるアプローチから始める
 →関係性を高めるために相互理解や相互尊重を深める。
・他の人との関わりから気づきを得たり、人と関わる楽しさを感じられる
 →思考の質が向上し、自発性や積極性に繋がり、行動の質が向上する。
・様々な質が向上することで結果の質が向上し、関係の質が向上する
 →このサイクルがプラスの循環となる!

(2)Badサイクル

・結果を追い求め、目先の業績を向上させようとすることから始める
 →無理があるため、強制力や指示命令となる=やらされ感になる
・関係の質が低下し、思考の質や行動の質も低下する
 →自発性や積極性がなくなり、行動の質が低下する。
・様々な質が低下することで成果が上がらず、結果の質も低下する
 →様々な問題が発生し、マイナスの循環となる。

②日本が抱えるコミュニケーションの問題

 会社に対する愛着や思い入れの低さ・メンタル不調などの原因の大部分がコミュニケーションにあるという見解が多くの専門家で一致している。
 コミュニケーションが大きな原因であるということは、円滑なコミュニケーションが出来れば組織として大きな力が発揮される。

③成功循環モデルの落とし穴

 「関係性の質を高めてGoodサイクルを回すのが一見遠回りに見えるが、実は確実な結果の向上に繋がる」と主張しているが「関係性の質を高める」ということの意味を誤解すると思わぬ落とし穴がある。
 「良好な関係を作るためには意見が対立したり、怒りの感情が起きてはいけない」「言いたいことがあってもこらえないといけない」など優しさで受け入れないといけないと思ってしまうと、一見すると良いことかと思うが、ゆるい場となってしまう。

④コミュニティーやコミュマネに活かすPOINT◎

(1)「違うは面白い」と実感してもらう

・1人では自分の視点のひとつしか引き出しがないけれど、1つの出来事に対してみんなと話すことで一気に沢山の引き出しを持つことが出来ること
 →自分の思考が豊かになりより最善の答えを見つけることが出来る。
・実現するためにはコミュマネがクッションとなる
 →自分と違う意見を受け入れられるようにメンバーが持っていない視点を、伝え・受け入れてもらえるような工夫が必要。

(2)自分ごととして感じてもらう

・先頭を走る人だけではなく、メンバー1人ひとりが自分ごととして向き合えるかがとても大切
 →組織はトップの人が作るものではなく、組織内の1人ひとりがいて出来るもの。
・「なぜやるか」「取り組む先に何を得られるのか」を伝える
 →同じ方向に向かって進ためにも、進む理由を感じるためにも想いの共有が必要になる。
・自分があれこれやるのではなく、いかに周りを巻き込むか

(3)ストレッチ目標を提示する

※ストレッチ目標=背伸び+工夫で手が届きそうと思える目標
・成長している実感があると進むのが楽しくなるため、成長を感じられるように、1人ひとりにあった目標を立てることが大切
 →メンバー1人ひとりの特徴を知ることが重要になる。



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