双騎出陣2020の配信を今日見た理由
私は今日双騎出陣を見ました。
初日でもなければ地方公演の千秋楽でもない。
こんな中途半端な日の公演を選んだのには理由があります。
もともと私は今日の公演を現地に見に行く予定でした。
刀ミュ会員のチケット先行抽選に当たり、初の刀ミュ生観劇に喜び、うちわなど観劇グッズの用意に悩んでいた八月半ばのある日の朝、母からいきなりこう言われました。
今回は我慢してくれ。リスクが高すぎる。
一般発売のチケットも取り、母と二人で行けるようにした次の日でした。
チケットを取ってから言われたその言葉に私はひどく動揺しました。
しかし、頭のどこかでは今回は止められるのではないかと察している部分もありました。
私の母は医療関係者。病院勤めではないものの医療に関わる仕事をしています。万が一、コロナにかかってしまい職場が機能を停止してしまったら母の職業に支えられて生きている多くの人の命を危険にさらすことになります。
ついでに父も営業系というか多くの人と関わる仕事なのでいろんな人に移す可能性を考えるとリスクは負わない方が賢明です。
私自身も医療系大学生です。学校がない夏休みとはいえ、どちらかと言えば不要不急の外出にあたるであろう演劇公演に行くのはあまり褒められる行動ではないでしょう。
しかも兵庫はそこそこ感染が多く学校から気を付けるよう言われている地域。
劇場での対策がいくら万全であろうと、公共交通を使っていくのである程度のリスクを負う必要がありますし、人が多く集まる場所に行くのだから当然リスクは上がります。
これらのことを鑑みて母は私に、我慢してくれと頼みました。
私も突然の発言に動揺したものの、母の言うことは理解できたので分かったと言い、チケットを泣く泣くではあるものの手放しました。
母の前では泣かなかったものの、少したってから涙が落ちました。
大学のテストのご褒美にと思っていたし、初めて自分で取ったチケットだったので本当に楽しみにしていたんです。
しかしそれは、家族の健康とこれからの生活のことを考えるとあまりにつり合いがとれなさすぎる。私がこの一回を我慢することで、デメリットはほぼなくなる。生で見ることは出来ないがリアルタイムで配信もされる。
絶対に行くとは言えませんでした。
家族のこれからを考えるとあまりにリスクが高すぎた。これから先の生活の責任まで私はとることができない。
未だ親に養ってもらっている立場として、観劇断念というこの決断は間違っていなかったのでしょう。
幸い公式のリセールに出したチケットはほかの方に渡ったので、席が空くことはなかったでしょうしお金も9割方戻ってきました。(学生としてはここが割と重要なのです)
何度も行きたかったと口に出し、Twitterに書きました。
母を恨んでいるわけではありません。
もしかしたら母は恨んでいると思っているかもしれませんが、私は全くそうは思っていません。
私も母の立場だったら止めている可能性の方が高いでしょう。
そう、すべてはコロナのせい。
私の大学生活がこんなに引きこもりなのも、バイトがなかなか見つからなかったのも、趣味にいろんな制限が付くのもすべてコロナのせい。
母を責めるのはお門違いというものでしょう。
それに、刀ミュさんは全公演を配信するという決定をしてくれました。
おかげで私は、自分が行く予定だった回がどんな公演だったのか知ることができました。
普段は千秋楽の映像しか見れないので、Blu-rayを買ったところで自分が行ったときはどんな感じだったのかとかずっと気にしていたでしょう。
でも、当日に家で見ることができた。
刀ミュさんには感謝しかありません。
こういうことも見越して、行きたいけどいけない人がいろんなときに見られるよう全公演を配信してくださったのだとしたら本当にありがたく思います。
今日の公演とても素晴らしかったです。
ネタバレは千秋楽まで厳禁でしょうから、ネタバレ込みはまた後日レポを書きます。
2019年とは少しずつ違っており、とても楽しめました。
2部新曲・新衣装もありがとうございます。とてもかっこよかったです。
今回は断念という非常に残念なことになりましたが、また次の公演はぜひ現地に行きたいと思います。縁が結ばれますように。
画面越しでも感動をありがとうございます。
これでしばらくの間の活力になります。今はまだ我慢すべき時。
いつか来る、その時のために