刀ミュ「つはもの」の話 (ネタバレあり)
※ネタバレを含みます
※手紙にも掠るので注意
厚樫山異聞とつはものの違い
・義経が死ぬか死なないか
・源頼朝が髭切を所持しているか(厚樫山異聞で持っていたのかは不明)
・源義経が今剣を所持しているか
大きく分けるとこんなところですかね?抜けてる気がしなくもないですけれどまあ許してください。
つはもの時空で今剣が存在しない理由
義経が死なない時間軸だからだと考えました。
厚樫山異聞では、義経は義経ではない何かになっていました。だから今剣が存在していようと存在してなかろうとそんなに関係はなかったように思います。
しかし、このつはもの時空は義経が義経として存在している。
今剣の記憶が事実であるなら、ここに存在していなければおかしいのです。
ではなぜ義経は今剣を所持していなかったのか。その理由は
義経が平泉で死ぬことなく北へと逃げたから
ではないかと思います。
今剣の伝承(物語)は、義経の守り刀として存在し、自害するときに使われたというものです。基本その一言ですべてが説明できてしまうほどしか、伝承(物語)がないのです。
義経が死なない(自害しない)=存在するための物語がまったくない状態
というのが成り立ってしまうのではないかと思いました。
今剣と膝丸
膝丸と今剣、どちらも源義経が所持していた記録(逸話)のある刀どうし。膝丸が箱根権現へ奉納された後、今剣を入手したのであればこの二振りがお互いを知らない状態なのも納得がいきます。すれ違っているわけですから。
ですが、今剣は義経が幼い時に鞍馬寺の別当から授かったものであるという記録(物語?)があります。すれ違っているというのはあり得ないわけです。
ならば考えられるのはどちらか一方または、どちらも実際には存在しないということです。膝丸とされる刀は実在(現存)しているわけですから、存在しないというよりは、逸話が創作である、史実ではないという方が正しいのかもしれません。
この話では今剣が存在していないから、二振りが出会っていなかったということになるわけです。
髭切と三日月について
源頼朝が所持していたという髭切。髭切のセリフにもあるように、あまり名前や逸話に執着していないタイプの刀剣男士です。
何も考えていないようで、しっかりと考えている。流石は平安刀というべきでしょうか。小狐丸と三日月の仲を取り持ったりと割と頑張っていたように思います。
三日月が髭切を佩刀した源頼朝に接触したため、出陣中に記憶が増えるという事態になっていましたね。
三日月宗近は知りすぎているんじゃないかな
このセリフにどきっとさせられたのは私だけじゃあないはず。
どの2.5の本丸の三日月宗近もいろんな問題抱えすぎです。めんどくsゲフンゲフン。
気になったのは、三日月が源頼朝と斬り合っていた時、頼朝の手にある髭切に対する反応です。今回はあるのかみたいな意味なのか、今までも髭切と斬り合ったことはあったけど、今回は髭切(刀剣男士)も一緒に出陣しているから厄介だなという意味なのか。頼朝の元に在ったのは明らかなようですしどちらかと言えば後者、なんだと思ってます。勝手に。あ、でも佩刀してるとは限らないのか。
ルートの分岐
何度も厚樫山に出陣してきたと推測できる三日月宗近。
三日月の発言から少なくとも厚樫山の歴史には3つのルートが存在していたことが分かります。
1、時間遡行軍を殲滅し、いわゆる正しい歴史のまま源義経が死ぬルート(厚樫山異聞)
2、源義経が死なずに北へ逃げ(表舞台からは消える)、表面的には正しい歴史のままのルート(つはもの)
3、歴史改変を止められず、義経が生存している(表舞台に存在している)ルート
3のルートの結末は血で血を洗う戦乱の世の中だったと藤原泰衡に話しています。義経は戦の天才だからこそ、ここで死ななければ戦が終わらない、と。
ではいったい三日月は、いつルートの判断をしているのでしょうか。
厚樫山異聞では、義経を守ろうとした今剣に対して刃を向けています。
しかし、つはものでは死ぬ覚悟をしていた義経に逃げろと言っています。これも、歴史の一つだと。
義経が死なないルートも歴史としてあるのなら、なぜ厚樫山異聞の義経は殺さなければいけなかったのか。どのような条件なら義経を逃がしてもいいのか。そこの判断基準が気になるところです。
厚樫山異聞で義経を殺さなければならなかった理由としては義経がよくわからないナニカ(時間遡行軍?)になっていたからという理由も考えられますね。
歴史とは
水のようなもので始めから形は存在しない
三日月はこのように語っていました。
正直言ってわかるようなわからんようなって感じです。ニュアンスは伝わってる気がします。
時間遡行軍が歴史に介入したのであればそのすべてを元に戻すのは無理だということなんでしょうか。
バタフライエフェクトという言葉が示すように、刀剣男士と時間遡行軍の戦いの跡が少しづつ積み重なることで、後世に影響が出ることもあるのでしょうか。
検非違使が、時間遡行軍も刀剣男士も関係なく排除しようとするのはそれが原因かもしれませんね。
この話で、守り方にも種類があることが分かりました。
一つ目。
私たちが正しいと認識している歴史と全く同じに導くこと。
これはもちろん歴史を守ったということになります。なにも変わっていないわけですから。
そしてもう一つ。
表舞台からその人を消すことで、表面的には同じに見せかけること。
この話でやっていることですね。義経のようにIFがある歴史だとこのやり方でも問題ないのでしょう。
でも一つ言いたい。
どの歴史が正しいのかのすり合わせはちゃんとしておいてね。
政府の認識と審神者の認識と刀剣男士の認識が違う場合、正しい歴史という言葉が示すものが違うものになってしまいます。そこらへんどうなってるのか気になるところですね。政府のいう正しい歴史とは何なのでしょうか。
つはものの中だと源氏推しな筆者でした。
ところで、最初の方ののほほん宗近返してほしいです。お前は黒幕しないと思ってたのに。そういうのはラスボス宗近とか円環宗近とかに任せとけばいいんだよ。
ふつうのじじい宗近を誰かください。