おうちの機材調査 [2020.4]
撮りたいけど撮りに行けない!!
カメラを持ち出すにしても、少し遠目に設定した目標地点(コンビニ)までの道すがら。もともと在宅ワークのため、仕事にはほとんど影響していないものの、休日の過ごし方は大きく変わったように思える。
そんな中、変わりつつある(ある意味変わらない)ものが「物欲」…。
蓄積するストレス、手持ち無沙汰感をオンラインショッピングで紛らわす日々に、カメラが加わるとさぁ大変。本当に大変になる前に、現状の確認と整理のためにラインナップを記すことに。(未公開機材も多々あるため、正直ためらう部分もあるけどね…)
1. OLYMPUS TRIP35
記念すべき「(個人的)原初のフィルムカメラ」。
フィルム道(進んだら沼)に踏み込むキッカケとなった一台。
出自はメルカリ。
レンズ周りにあるセレン光電池により露出はカメラ任せ。今までデジカメのオートを使用していた身からすると、絞りと被写体との距離(ゾーンフォーカス)だけで撮れることは入門のハードルを大きく下げてくれた。
(その後も基本的には露出計つきのカメラ探しが続く)
日常スナップからイベント、海(フィルムで撮影してみたくて片道2時間ほどかけて湘南エリアへ行った!)まで連れて行った。
すっかり使用頻度は下がったものの愛着あるカメラ。玄関に設ける収納棚にディスプレイしようと画策中。
2. LEICA CL
記念すべき「初Leica」。
「いつかはライカ」までは早かった。
TRIP35で火がつき、もっと本格的なものが欲しいと思いLeicaを調べるようになる。(CLを選んだ経緯は「Leica CLのこと」を参照)
我が家に来日したこのCLさん、外観が非常に綺麗なのだけど持病を抱えている。CLによくあるトラブルのひとつらしい「ファインダー内の二重像がほとんど見えない」のだ。
今まで撮影する時はレンズにある距離指標で合わせていた(ゾーンフォーカス)のだけど、今になってしっかり修理しよう…という気になっている。
非常に修理が難しいらしく、修理費と修理期間…それなら別のM型やバルナックを…?と考えがぐるぐるしつつも、万全になった真・CLを使い倒したい気持ちが今は大きい。
3. LOMO LC-A
「満を辞してのLC-A」。
Lomography製のフィルムを多数使用している中で、LC-Aという存在は気になっていた。LC-A+は、現行機なりの安定感と多重露光があって良いなぁと思っていたが地味にお高く感じて…。そんな中で出会ったこのLC-A。
(「クリスマスイブにLC-Aが来た話。」を参照)
一見チープな外観と軽さが相まって、本当に持ち出しやすいカメラ。特に撮影目的ではない外出時にも、バッグにぽいっと放り込める気軽さ。
これからも良きバイプレイヤーとなってくれるはず。
(キリル文字と青コーティングのレンズがお気に入り)
4. Rollei35S
「2020年初買いカメラ」。
…いまだにファーストロール(試撮)が終わっていないカメラである。
TRIP35、CL(ズミクロン40mm)に続いての40mm推し。
CLよりさらに小型で、LC-A並みに持ち出しのよい、作りが良く所有欲を満たすカメラとして購入に踏み切った一台。
その目論見通り小さいながらもギミックもりもりで、特にシャッター音の「パチ!」という感触がお気に入り。本当はもっと使い倒しているはずなのだけど(購入自体は1月…)、特殊な形状のストラップを取り寄せていたこともあり遅れてしまっていた。
他のカメラとの住み分けもあるけども、これから主力になっていくであろう期待のルーキー。
5. Nikon F3
「青天の霹靂カメラ」。
祖父の遺品Nikonである。
実家に帰った際に「実は最近フィルムカメラをはじめた」ことを伝えたところ、「祖父が使用していたカメラが残っているはず」と。
いわゆる一眼レフタイプはあまり興味を向けなかったジャンルであり、いざ探そうとしても種類が豊富すぎてな…と敬遠していたところ、こういうキッカケに運命的なものを感じありがたく受領することにした。
ここで使うことでまた後世に引き継げたとしたら、それもフィルムカメラの面白さなのかもなぁと思う。
(聞けば結構なコレクターだったらしく、RolleiflexやHasselbladは親戚へと渡って行ったらしい…)
6. Rolleicord IV
「中版の世界を見たくなった」などと供述しており。
しかしこれに尽きると思う。色々な作例を見るにつれ、調べるにつれ欲しくなった中版カメラ。
その独特な撮影方法も刺激的で、1ロール12枚を丁寧に、緊張しながら撮ったのを憶えている。気軽に持ち出せるものではないかもしれないけど、これからも季節の節目を写しとりたい。今後も期待大の助っ人。
(今回現像に出したところでは現像+プリントのみで、データ化はスマホスキャン…。データ化まで含めた現像所探しも今後の課題)
7. Polaroid SX-70 SONAR
「どうしてこうなった」などと供述しており。
外出自粛が続く中、フィルムカメラの楽しみ方も変わりつつある。
郵送で現像受付しているお店もあるだろうけど…どうしたものかと考える中で、今まで体験したことのないフォーマットをこの機会に挑戦してみよう、と。
前述の中判フィルムを現像した際に、実物として写真プリントを手にした感覚。撮影を「化学変化」として捉えてみたい気持ち。
自宅に居て、撮影→現像→プリントがまかなえる!
とはいえ特殊な操作に振り回され、どうしても高くつくフィルム代にはなかなか考えさせられるけども、
「気になったら調べる。そして買う。それから考える」
時には(いつも)そういうのも良い。
SX-70は折りたたむととても薄くなる。数十年前の製品でもこういった機構は素直に感心する。(しかし重さはずっしり)
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ポラロイドの世界に興味を持つのに大きく影響したものに、スクウェアエニックスの「Life Is Strange」があったことも挙げておく。
〜 主人公が撮るポラロイド写真は物語に大きな影響を及ぼす 〜
撮影した場所・時間・人物が宿る、プリント写真を見るたびに想い起こす空気感というのはフィルム写真ならではのものがあると思う。
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さらにポラロイドを調べる上でわかったこと
このジャンルは日本国内では本当に少数なのだけど(SNSでも僅か)、海外ではまだまだ熱心なユーザーがいるということ。特にInstagramを中心にコミュニティがあることも、新しい場所に飛び込んでみたいという気持ちになった。
ひとまず、「ワンショット○○○円…」と考えすぎずに、数撮ってみないと…。
〜最後に
8. OLYMPUS PEN-F (digital)
「フィルムの因子を受け継ぐデジカメ」。
今回の機材撮影に使用した、所有している唯一のデジタルカメラセット。
デジタルのPEN-Fに、フィルムのPEN-Fレンズの組み合わせが個人的エモポイント( '﹏')
STAY HOME 〜カメラと向き合おう〜