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自分のように英語が苦手だったこどもたちに英語の楽しさを伝えたい!英語教師を目指す背景に迫る

しこくGlobalネットワーク1期生のその後の進路に迫るシリース第2弾です。今回は、香川県の松陰高等学校在学中に1期生として参加した頼冨友梨華さんです。

香川県さぬき市で2006年に生まれた頼冨さんは、理想の英語教師になるべく高校時代から香川県では珍しく多様な課外活動にチャレンジ。夢に向かって突き進んでいる。そんな彼女の夢の背景や、取り組みに迫る。

明るく元気でいろいろなことにチャレンジする頼冨さん。だが、彼女が教師を志したのは、中学時代の自身の苦しい体験がきっかけだった。

「中学時代部活動の人間関係や家庭のことで悩んでいて、落ち込む日々が続いていました。そんな時に、当時の担任の先生が親身になって話を聞いてくれてすごく救われました。それで、この先生みたいな教師になりたいと思いました。」

高校進学後、前向きになれた頼冨さんは苦手だった英語を克服することを目標に勉強を頑張った。取り組むうちに、だんだんと英語が楽しく感じるようになった。授業中のペアワークやALTの先生との会話で英語を話した時、実際に英語が伝わった時の楽しさを体験して虜になった。もちろんテストの成績も伸びていった。

「この体験から、自分と同じように英語が苦手な人に、楽しさを知ってほしいと思うようになり、英語の先生を目指すことに決めました。また、教育についても学んでいこうと思いました。」

部活動はソフトボールに熱中した

そんな頼冨さんは、高校1年生の秋に知人の紹介で教育に関心のある多様な人々が集まるオンラインの勉強会に参加したことをきっかけに、様々な課外活動に取り組むようになる。

「2年生の春からTeenWorkerという中高生インターンシップを推進する団体にスタッフとして参画しました。最初はInstagramアカウントの運用を任され、現在ではマーケティングの責任者をやっています。また、2年生の終わり頃から、英会話イベントに参加していたことがきっかけで、高松市内のコワーキングスペースco-ba takamatsuで学生インターンも始めました。こちらでもSNSアカウントの運用や掲示物の作成、受付対応やイベント企画などいろいろな仕事を任されました。」

co-ba takamatsuでの一場面

他にも、高松市内の子どもたちのサードプレイス「西宝町みんなの居場所」でボランティアスタッフとして子ども食堂のボランティアをするなど、課外活動がまだまだ一般的では無い香川県で精力的に多様な活動にチャレンジした。

「こういう経験を通して自分のできることの幅が広がったと思います。SNS運用を通していろいろな制作物を作ったことでスキルが身につきました。あと、高校生で親と教員以外の社会人と関わることって無いですよね。社会の厳しさも学んだし、仕事をするとはどういうことなのかより明確になりましたし、好きなことを仕事にしている大人が周りに多かったので、自分のやりたいことをやろうと改めて思いました。」

西宝町みんなの居場所の仲間たちと

また、主に四国地方で中高生のグローバル人材育成に取り組むNPO法人みんなの進路委員会と出会う。その団体が運営する四国地方の留学や海外進学に興味のある中高生コミュニティ「しこくGlobalネットワーク」に1期生として参加した。

「周囲に海外大学を目指している人と出会ったことがなかったので、自分の視野が広がりました。自分も大学に行ったら留学したいと思っていましたが、そういう話ができるコミュニティがなかったので、共通の関心を持った同世代と出会えて良かったです。」

NPO法人みんなの進路委員会のイベントで自身の課外活動について紹介

松陰高等学校(香川)を卒業後、岡山にある吉備国際大学に進学した頼冨さん。教職課程を取りつつ、卒業までに必ず留学ができる制度になっており、自分がやりたいことが両立できると感じたことが進路選択の理由となった。少人数で質問しやすい環境も魅力に感じた。

「いまはちょうど大学進学して半年くらいですが、めっちゃ楽しくやっています。特に、ネイティブの先生によるオールイングリッシュの授業が楽しいです。教職課程は大変ですけどね笑」

また、頼冨さんは早速有言実行。この夏休みにベトナムとタイに渡航した。ベトナムでは知人が経営する飲食店で1週間ほどボランティアをした後、TABIPPOという旅をテーマにした総合WEBメディアを運営する会社の学生支部のメンバーとタイで合宿を行った。

「BackPackFESTA(TABIPPO主催・タイ国政府観光庁協賛)というタイで自由な働き方をしている人々が集まるトークイベントに参加しました。そこで、楽しくタイで働いている日本人の先輩たちとたくさん出会い、実はちょっぴり海外で働くのも楽しそうだなと思い始めました。日本語学校の先生とかいいなって。」

BackPackFESTAにて

夢に新しい可能性も芽生えた頼冨さん。この秋に開催されるNPO法人みんなの進路委員会の出前授業にも大学生スタッフとして「授業デビュー」する予定だ。中学生の頃からの目標に向かって、着実に歩みを進めている。

「体調を崩しがちなので、体調管理を気をつけつつ、引き続き自分のやりたいことに突き進んでいきたいなと思います。」

今後は、教職課程と両立しつつ留学へのチャレンジが待っている頼冨さん。やりたいことに突き進む彼女が先生になれば、きっと自分の興味関心に素直で積極的な子どもたちが大勢育つだろう。その日が来るのが楽しみだ。

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