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エゴイスト

映画『エゴイスト』を観た
冒頭の10分ほどのセリフで体が固まって苦しくなった

「憎むほど嫌いだった故郷の田舎から逃げるように
18歳で東京に出た。そんな僕にとって服は鎧だ」

というセリフが心と頭にぐゎんぐゎん音を立てた
除夜の鐘の中に閉じ込められてしまったみたいに

マイノリティー
私の子供の頃にそんな言葉ははなかった

私は、人と関わるのが著しく苦手だ

できれば、できるのなら、1人で過ごしたい

地元を出たのもその思いからだった

誰にも、誰とも触れ合いたくなかった

なぜ?と聞かれると、わからないとしか答えられない
だってそうでしょう?
性的指向の違う人になぜなんて、聞ける?

私にとっても、服は鎧だった
個性的でいることが鎧

いくつもの表情筋を駆使して笑った顔も作った
人に同情して見せる表情も
人に見られてるであろう自意識の表情も

強く見えることで、弱いところを隠した
ガサツに振る舞うことで、ナイーブな自分を隠した

人は私に優しいと言う
気遣いができると言う
それが一番自分を隠せるからだった

そして、体と心を壊した

“エゴとは自我や自尊心、また他人の迷惑を考えず
自分の利益のみを追求する行動や考え方のこと”

“人は自分が思っているより
自分のことを気にしていない”

気づいていても私は自分のエゴで自分を壊した

私は今でも、人と関わるのがひどく苦手だ
自分の醜い部分が吐露するのは怖い

なぜ?と聞かれたら
嫌われるのが怖いからと答えるかもしれない

だから明日も鎧とか仮面で生きていくと思う

映画の感想はここには書かない
あれはゲイだけの話ではないし
ここは私のnoteなので

ご笑覧ありがとうございました

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